chapter 8 ページ9
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「Aちゃん、だ、大丈夫??」
「Aちゃんんん〜〜〜〜〜!!???!?!」
朝イチ。マネージャーの部室で諸々の準備を終えて部屋を出たところで、盛大にコケた。
そりゃもう、コメディかってくらい。
「だ、大丈夫です!!……ったっ……」
差し出された仁花ちゃんの手を有り難くお借りして立ち上がろうとしたけど、びっくりするほど左足首が痛くて。
で、潔子先輩が慌てて救急セットを取りに行ってくれたものの、騒ぎ(?)を聞きつけたみんなが集まってしまい。
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「あぁもうほんっっっっっっとごめんね山口くん……」
無理に動かないほうがいいだろう、との有り難い配慮により、山口くんに支えられて、否、おぶられて、保健室に向かっている。
仁花ちゃんが埋まってきますって言う気持ちがよくわかる。穴を掘ってでも埋まってお詫びしたい……
マネジメントする側のマネージャーがお世話されるってどんな失態だ……
「気にしないで!大丈夫だから!
あ、でも、怪我には気をつけてね。佐藤さんも大事なうちのマネージャーだから。」
爽やかに笑っているだろう山口くんに痛いところを刺されつつ、気をつけます、と己を戒め。
昨日の危惧は杞憂に終わってよかったけど、別の意味で気まずくなりそうだった。
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あめ - 面白いです!!更新楽しみにしてます… (2022年2月8日 19時) (レス) id: aca36a2c7b (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 山口忠の小説が少なすぎるので嬉しすぎますし、面白いです…更新楽しみにしてます! (2021年3月23日 2時) (レス) id: 85ad8c6978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地下2階 | 作成日時:2021年3月18日 23時