chapter 5 ページ6
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「ツッキー、佐藤さんと何話してたの?」
休憩に入って、ドリンクボトルが交換されて、すぐ。
張り付く汗の気持ち悪さを軽減するために拭いに行ったところから帰ると、何やら木下さんと話し込んでいた山口がこちらに気づいて寄ってくる。
何か言いたいことがあるのかと思えばそんなことで、僕は内心で深いため息をつく。
「山口の事だよ」
からかってやりたい様な、鬱陶しいような微妙な気持ちでそう言うと、は、と声にも満たない音が漏れて聞こえる。
ちらりと山口を見てみればすごく間抜けな顔。
「気になるなら、僕じゃなくて佐藤さんに直接聞きなよね」
僕のことは大体分かってますって感じの山口を少し出し抜いて、バカ二人にするみたいに鼻で笑ってやった。
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あめ - 面白いです!!更新楽しみにしてます… (2022年2月8日 19時) (レス) id: aca36a2c7b (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 山口忠の小説が少なすぎるので嬉しすぎますし、面白いです…更新楽しみにしてます! (2021年3月23日 2時) (レス) id: 85ad8c6978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地下2階 | 作成日時:2021年3月18日 23時