【文スト×刀剣乱舞】おいコラ出てこい、時間遡行軍

＊参 ページ5

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｢すみません！！遅れました！｣




｢またか敦！！あれ程遅れるなと言ったはずだ！｣




｢す、すみません…｣




探偵社に駆け込むや、素晴らしい土下座を披露する中島



｢俺の理想には仕事の後輩が遅れるなど書いていない！｣とか何とか言っている人が国木田である





｢だいたいなぁ…！｣




｢まぁまぁ、一つや二つの遅刻などいいじゃないか。敦君にも理由があったのだろう？｣




｢太宰…！お前が言うな！！｣




ソファにてゴロゴロと寝転がっている太宰は、国木田の言う事を無視して中島に顔を向ける





｢実は…僕の部屋のお隣に引っ越して来た人が挨拶に来て…


あ！お茶漬けのセット貰ったんですよ？！｣




｢隣にかい？あんなアパートに住む物好きな人もいるんだねぇ｣




お茶漬けを貰ったことにまだ興奮している中島に、ところで…と話を続ける




｢美人だったかい？！｣




｢…太宰、お前と言う奴は…｣




食い気味に問う太宰とは裏腹に、ハァ…と溜息を零す国木田




｢え、えーっと、可愛い少女？女性？でしたよ｣




｢是非とも心中したい！！！｣




｢ハハハ…｣





もはや乾いた笑みしか出せない




中島はそこでふと思い出した






｢隣に居たのは彼氏さんかなぁ…(ﾎﾞｿｯ｣




｢え？！彼氏持ち？！｣




｢うわあ！！き、聞こえてたんですか｣




｢う〜ん…いや、もし居ても私には関係ないね。心中したい！｣




…こーゆーやつだろう、太宰治と言うのは




｢かなり美形な彼氏さんでした…｣




｢ナオミ、会ってみたいですわ｣




｢珍しいね、ナオミが会ってみたいだなンて｣




｢あら、兄様嫉妬かしら？ふふふ…｣




｢ちょ、ナオミ…｣




中島はボーっとあの2人のことを思い出す




(美男美女だったなぁ…結構お金持ちそうだったのに…何であのアパートに来たんだろう…)




｢んー、そろそろお腹が減ったねぇ。よし、皆でうずまき行かないかい？｣




｢それより仕事をしろ！腹が減るのは自業自得だ｣




｢折角奢ってあげようと思ったんだが…｣




その瞬間、キランと目が変わる中島




｢行きます！！｣




｢ほら、敦君もこう言ってるんだし、行こうじゃないか｣




｢くっ…だが、太宰にしては珍しすぎて怪しいな。奢るなんていつもはしないだろう｣




｢酷いよ国木田君。まぁ、そうなんだけどね…｣









｢今日は何か、イイコトが起こりそうなのだよ｣

＊肆→←＊弐

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