５ 名前の続き ページ5
傷ついた。これは流石に傷ついた。
もう本当に傷ついた
なんて勢いのある言い方をしているが口から
言い返す言葉は何も出てこない。
目はだいぶ泳いでいる。
これは向こうからすれば友達なんて思っていない
ということだろう。
よく話してくれるから1人で勘違いしていた
山口くんに言われて調子に乗っていた
楽しかったのは私だけだったのだろうか。
なんだか辛くなってきて下を向くと、腕をひかれた。
反射で顔を上げると、月島くんが私の腕を掴んでいる。
月島くんにはこれまた珍しい妙に真剣な顔だ。
そんな顔で「耳貸して」なんて言われるとそりゃあ貸す。
そして綺麗な顔が近付いて綺麗な声て囁かれた。
「好きな人のことは友達に見れないデショ、A」
耳に綺麗な声が残り、
クラスのガヤガヤとした声は全てシャットアウトされた。
数秒固まって意味を考える。なんて言われた？すき？
しかも名前、初めて呼ばれた、、、。
状況を理解出来るともう
顔どころか身体全体が熱い気がする。
真っ赤な顔で口をパクパクする様は茹でダコだろうと
頭の端ではよく分からない分析をしている気もする
そして月島くんは、
堪えていた笑いが我慢できなくなったかのように吹き出した。
否、実際に我慢できなくなったのだ。
またからかわれた！！！！
とは思うものの顔の熱はいつまでも引かず、
でも動揺を悟られたくなくて
「へぇ〜月島くんそういうからかい方できるんだ」
とそっぽを向いて言う。と、更に大爆笑された。
「意地はって言い返してももう遅いデショ、あ〜おかし」
とまた笑う。確かに、、、。
でもここで負けを認めてしまうのは癪だ。
1発カウンター決めてやる。
「あーあ冗談で残念だったなあ
私も蛍くんのことすきだったのにー」
カウンター目的でも好きと言うのは恥ずかしい、緊張する
そんな気持ちが渦巻いて少し混乱していた。
だから私は周りの目線に気付くのは
月島くんより少し遅れてからだ。
、、、やってしまった感はとてもある。
月島くんごめん。本当に申し訳ないと思っている。
周りの人達も気を遣ったのか？
顔をそらし各々の会話に戻ってくれた。
視線は感じるが。
「月島くんごめん、、、。」
と謝ると、月島くんは反対側を向き
「ホントだよね、君って馬鹿なの？」
と言って頭をチョップされた。
大げさに痛がってみたが正直そこまで痛くなかった。
高校生でも男の人にされたのに痛くないの？
なんて疑問は今の私にはない
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きょん(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます！私は小説を書くのはこれが初めてで稚拙で分からないことも多いですが、初心者なりに精進していこうと思っております。これからも宜しくお願いします。本当にありがとうございました (2018年7月31日 1時) (
レス) id: 5a2ab23246 (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 今日見つけて読ませて頂きました。とっても面白かったです！更新頑張って下さい！！ (2018年7月30日 21時) (レス) id: d83bdf162b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょん | 作成日時：2018年7月29日 17時
