27 朝練 ページ27
ご飯を食べてから自室に戻り携帯を開く。
その後は少しやり取りをしたがお互い疲れていることもあって早々に切り上げて寝た。
〈ジリリリリ〉と耳に響く不快な音出目を擦りながら1度起き上がる。時間を確認すると4時だ。自分でセットした時間ではあるがため息が漏れた。
このまま二度寝してしまいたい気持ちをどうにか堪えて朝ごはんに身嗜みを整え、お弁当を作り家を出た。
睡魔でふらつく体をどうにか叩き起して学校へゆく。マネージャーは何時に行くのが正解なのか分からないので早めに家を出たつもりだ。
しかし体育館へ行くともう既に明かりが付いている。やってしまったと駆け足で中へ入るがまだ2人しか居なかったようだ。
「お、おはようございます。」
2人の迫力に負け控えめに挨拶をする。と、練習していた日向くん影山くんが気付いて挨拶を返してくれた。来るのが遅かったことを謝ると2人は自分たちが早すぎただけだからと気にしないでくれた。
その後はボール出しやボール拾いの手伝いをしながら他の人達が来るのを待った。
暫くして本来の朝練開始時間になり選手達は皆揃ったので全員での朝練が開始された。
だがマネージャーが揃わない。清水さんと相談して連絡してみようと携帯を開くと、清水さんの携帯に遅れる旨の連絡が入っていた。
舞花ちゃんはいないので私一人が朝練の時の仕事を教えて貰う。昨日習ったことと合わせて必死で頭に叩き込み一段落つくと、清水さんに言われる。
「Aちゃんと舞花ちゃんて仲あんまり良くない?」
正直この質問にはなんて返せば良いか解らず答えられなかった。見兼ねたのか清水さんは昨日気になったことがあると、少しあたりが強かったことや私に対して厳しいことが多いと言うことを指摘された。
それは自分でも思っていたことかだが、正直自分にも非のあることであるし、舞花ちゃんが悪いという訳では無いので入部までの経緯を簡単に説明した。
それと勿論、今は本気で部活に取り組んでいるということも。
清水さんは「それはわかってるから、大丈夫」と優しく言ってくれてうるっとしてしまった。
結局舞花ちゃんは朝練終盤になって来たので片付けだけ手伝って朝練は終了した。
これが毎日というのには絶望したが、逆に毎日早朝から蛍に会えると思うと頑張れる気がした。
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きょん(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます!私は小説を書くのはこれが初めてで稚拙で分からないことも多いですが、初心者なりに精進していこうと思っております。これからも宜しくお願いします。本当にありがとうございました (2018年7月31日 1時) (レス) id: 5a2ab23246 (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 今日見つけて読ませて頂きました。とっても面白かったです!更新頑張って下さい!! (2018年7月30日 21時) (レス) id: d83bdf162b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きょん | 作成日時:2018年7月29日 17時