２１ もっと好き ページ21
私がじっと見ていると向こうは私の視線に気付いた。『何見てんの』とでも言いたげだ。
なんだか羞恥がこみ上げ露骨に視線を逸らしてしまった。それを見た蛍はこっちへ近付いてきた。
「何、そんなに見とれるくらいかっこよかった？」
バレた！？と思い咄嗟に蛍の方を向く、と蛍は可笑しそうにくすくすと笑う。それを見てまたからかわれた事に気付き「調子乗るな！」とバシッと蛍を叩く。
いい音がしたが痛かっただろうか、、、。
「いった！」と言いながら顔をしかめる蛍に申し訳ないと思って謝る。まぁいいけど、といい手を頭の上に乗せられた。
BOM！と音が出そうな程顔に熱が集中していく。蛍は何事も無かったかのように平気な顔でコートの方へ歩くのがなんだか腹が立つ。実際全く怒ってないが。
足を止め蛍がこちらに向き直った。
「今度はなんですか」と少しぶっきらぼうに聞く。
「モップ、結構気が利くんだね」
それだけ言うと蛍は今度こそコートへ入っていく。
あ、あ、あああもうだめだ。蛍に褒められた。今日はいいことしかないのだろうか。
と私の頭の中はもう蛍でいっぱいになった。
清水さんが私の肩にポンッと手を置いて
「月島って結構やるんだね」と笑いかけて来て私の頭は真っ白になった。
蛍もだが清水さんと話していてもドギマギする。
バレー部は全体的に顔面偏差値が高いのだろうか。
「Aちゃんボーッとしないで。仕事するよ」
と舞花ちゃんに冷たく言われてハッとした。マネージャーをしに来ているのにこんなに浮かれていてはだめだ。
「ごめん舞花ちゃん」と気を引き締め清水さんについて行く。
なんか、私だめだめだな。とさっきまでの幸せの絶頂とはうって変わり気持ちは沈んだ。
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きょん(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます！私は小説を書くのはこれが初めてで稚拙で分からないことも多いですが、初心者なりに精進していこうと思っております。これからも宜しくお願いします。本当にありがとうございました (2018年7月31日 1時) (
レス) id: 5a2ab23246 (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 今日見つけて読ませて頂きました。とっても面白かったです！更新頑張って下さい！！ (2018年7月30日 21時) (レス) id: d83bdf162b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょん | 作成日時：2018年7月29日 17時
