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20 尊敬 ページ20

スポドリを作り終わったら一旦それはそのままに、今度はタオルの場所を教えてもらう。ビブスやタオルの洗濯については後ほどらしい。

まあまあ嵩があったので清水さんが出てきたタオルを私も半分持つ。そして水道の所へ戻りスポドリの入った籠を持って体育館へ戻る。

舞花ちゃんが手が空いていたので持とうとしていたが
思ったより重かったらしくだいぶ苦労していたので、タオルを片手に抱えて反対の手で籠を持ち上げた。確かに少し重い。

私は全く可愛くないのでこういう事を普通に出来てしまう。が、まあ今回は役に立てているので良い。

今回は3人いたので体育館と外を1往復で良かったが清水さん1人の時はきっと1往復では無理だろう。時間がかかると他の仕事にも影響が出るので今までかなり大変だったろう。

清水さんはすごい。これを毎日やっていたのか。暑い時も寒い時も嫌な顔一つせず、きっと愚痴も言わなかっただろう。

憧れる。人を支えるためにここまで一生懸命になれる誠実さ。選手のことを1番に考える気遣い。私もこんな風になりたいと思った。

結局手ぶらの舞花ちゃんに扉を開けて貰いドリンクとタオルを置く。休憩はもう少し先らしいのでコーチの手伝いとボール拾いをする。今はレシーブをしているようだ。

ボール渡しは清水さんがやり、走り回るボール拾いは私たちがやることになった。まあ実際のところ、みんな上手であまり変な所へ飛ばないのだが。

暫くレシーブをした後休憩に入る。みんな既に汗が垂れ始めている。選手の真剣さに自分の気持ちも引き締まった。

汗?汗かいてる、いけない!と我に返り、ドリンクとタオルを渡している清水さんに言う

「すみません、モップ掛けてきます!」

清水さんはドリンク渡しが終われば同じ事をしようとしていたのだろうか、私のやりたいことが分かったように笑って「お願いね」と言ってくれた。

コート内は念入りに、コートの外も汗が落ちてないか注視しながらモップ掛けをする。途中で清水さんと舞花ちゃんもドリンクとタオルを渡し終え手伝ってくれた。

やはりこれを1人でこなしていた清水さんはすごい。私はいつになれば清水さんの様になれるだろうか。



モップ掛けが終われば練習再開だったようで部長の掛け声で選手はコートへ入っていく。

練習が始まって全く姿を見ていなかった蛍の方を見る。暑そうに服をパタパタとしていた。バレーをしている所は見た事ないのでそんな所みたら余計に好きになりそうだな、なんて考えた。

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きょん(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます!私は小説を書くのはこれが初めてで稚拙で分からないことも多いですが、初心者なりに精進していこうと思っております。これからも宜しくお願いします。本当にありがとうございました (2018年7月31日 1時) (レス) id: 5a2ab23246 (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 今日見つけて読ませて頂きました。とっても面白かったです!更新頑張って下さい!! (2018年7月30日 21時) (レス) id: d83bdf162b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょん | 作成日時:2018年7月29日 17時

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