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2 挨拶の後から ページ2

あの朝に月島蛍くんと初めて挨拶を交わした後から
何かと話す機会が増えた。

・授業中のグループワーク
・次の授業の話
・面倒な先生の愚痴 他にも

今考えてみると私自身が
月島くんと話す機会を潰していたのかもしれない。

月島くんと話をするのは楽しい。
故に自ら潰していたチャンスが
多々あったであろう事が悔やまれた。


あとはもう1つ、
周りから見ればただの仲の良い会話なのだが
私には引っかかることがある。

「保志野ってMだよネ」

それは月島くんに何故かM認定されているということ。

今までの会話の中で
いじられたいと取られそうな言動はしていないはずなのだが。

この人は何を根拠に私のことをMだと思っているのだろうか。

「どこが!どうみてもMではないでしょ、、!」

言われた言葉に出来るだけ冷静に
でも少し食い気味に否定の言葉を述べる。

このリアクションがMだと思われる原因になっているとは
今の私には分かっていなかったわけだが。

「ほら、そういうとこだよ」

と言って彼に軽くあしらわれました。

その時に見た少しだけフッと笑ったような
そんな表情にドキッとしたことは絶対に相手にはバレたくなく
意地を張って「いつか絶対やり返す」とボソッと呟くと

「期待してるよ保志野サン。」

とまたさっきの様な、いやさっきよりももっと、
綺麗な口元に弧を描き深い笑みを作っていた。

月島くんのそのソフトSの所為か名前を呼ばれた所為か
はたまた純粋に彼にときめいたか

理由は分からないが顔が熱くなったことだけははっきりわかった。



因みに最近は月島くんや佳奈と話すのが楽しくて
部活のことなど全く考えないようになってしまった。

結果、帰宅部だ。

3 山口忠→←1 部活を決める時期



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きょん(プロフ) - 満月さん» ありがとうございます!私は小説を書くのはこれが初めてで稚拙で分からないことも多いですが、初心者なりに精進していこうと思っております。これからも宜しくお願いします。本当にありがとうございました (2018年7月31日 1時) (レス) id: 5a2ab23246 (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 今日見つけて読ませて頂きました。とっても面白かったです!更新頑張って下さい!! (2018年7月30日 21時) (レス) id: d83bdf162b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょん | 作成日時:2018年7月29日 17時

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