やぶ病院は知っている

若武らしからぬ ページ14

「と、いうことなんだけど。パンクロニウムだったら、早々に処理しないと。でも、僕んちにその機械がないんだ。急がないといけないのに…、どうしよう。」


ただいま、kz会議中。

小塚君が、筋弛緩剤について説明してるんだ。

筋弛緩剤って、ワードに反応した皆を見ると、あぁ、すごいなって思う。


私と同い年でも、全然違うんだなぁって。



「なぁ、小塚さぁ。そいつをパスツール研究所に持ってって、そのパンクロニウムとやらを検出すれば、いんじゃね？」


若武らしからぬ、良い意見だった。


「ダメだよ、もしパンクロニウムだとしたら、遠くに持ち運ぶのは危険だ。パスツール研究所まで持って行くのは、無理があるよ。」

そっかあ…。


「なぁ、小塚。お前んちとかに、アセチルコリン、ある？なら、そいつをそのパンクロニウムかもしれない筋弛緩剤にぶっ込めば？もし、そいつがパンクロニウムだったら、アセチルコリンを阻害するはずだ。」


んと、何語を話しているのでしょうか。


「あ！父の知り合いの研究室にあるかもしれない。聴いてみるよ、ありがとう上杉。」


…何はともあれ、事件解決の方法に進みますように。

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