【名探偵コナン】 夏恋「題名暗くさせてたまるかぁぁ！！」 貴方「とりあえず、安室さん愛してるっ！！」 【安室透】 7

２７９話 平次｢なんで俺ははずれとらんのや！！あの兄ちゃんは外れとんのに！！｣ 夏恋｢..私もいるよ..！！｣ 平次｢主人公何処や..｣ ページ27

どうして。そんな答え分かってる。
怖いんだよ。



私が臆病なのをこの人の前だと、さらけ出されてしまう。



怖いんだよ。それ以外と方法が。
だって分かってるから。



こんな事をしても絶対に、見つからないって。いたちごっこをするだけだって分かってる。



夏恋「だって…知るのが怖いんだよ。｣


これまでの事も。貴方のことも。

あいつのことも。…Aのことも。


この世界のことも。



この先のことだって何一つ知りたくないんだよ。



『こっちを向いて夏恋。』


夏恋「…嫌だ。」


『どうして？』


夏恋「だって…あんたはもう…。」



『…目を背けるの？…背けたいのね。』


夏恋「もうなんなんだよこの世界…。なんで私達はただの名探偵コナンの世界に行けないんだよ。

訳わかんないよ！！私たちの前の世界の人が沢山現れて…神がAのじいちゃんだったり！！



もう死んだ人が現れるなんて馬鹿げてる！！




そうだろ！？！？






母さん！！」





『…夏恋。お願い。目を背けないで。



貴方はAちゃんに何回も助けられてきたわ。きっとこれからだってそうよ。


…置いて行っちゃった私が言う権利なんてないけど。 …夏恋にAちゃんしかいないように、Aちゃんにも夏恋しかいないの。



…お願い。あの子を支えてあげて。



怖いってわかるわ。あなたが臆病だってことも知ってる。』


私の母は私を抱きしめた。何年ぶりなんだろう。実の母に抱きしめられるなんて。




『夏恋。ごめんね。でも、これは私からの最後のお願いよ。…Aちゃんを…あの人を助けてあげて。』



泣きながら、母さんは体薄れていく体など気にせず抱きしめた。


夏恋「母さん！！待って！！」




『さようなら。夏恋。』




母は消えてしまった。雨雲から差す太陽の光と同化して。




雨はもう降ってなかった。青空が少ししかない雨雲から顔を出していた。



嵐のような人だ。



あの人も、あいつも。



夏恋「全く…仕方ないな…。」


本当に仕方ない人達だあの人達は。


そんなことを考えながら一笑し、私は帝丹高校への第一歩を踏み出した。

２８０話 貴方『いぇーい！私復活ー！』 服部｢やっとかいな。｣→←２７８話 服部｢また俺かいな。｣ 夏恋｢私もいるわ！！平次君！！｣ 服部｢...｣

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