【名探偵コナン】 夏恋「題名暗くさせてたまるかぁぁ！！」 貴方「とりあえず、安室さん愛してるっ！！」 【安室透】 7

２７８話 服部｢また俺かいな。｣ 夏恋｢私もいるわ！！平次君！！｣ 服部｢...｣ ページ26

見つからないものを捜してる。


それはもうずっと前から求めてるもので、昔は無理だって思ってたけど、今なら見つけれる気がしたんだ





手掛かりなし。


ゴールの見えない絶望的なスタートだったと思う。


どれだけ電話をかけても繋がらない。


いる場所も分からない。


誰かが導いてくれるわけじゃない。



彼女の為になる最も手っ取り早い方法。
でも、とても辿り着けない。


私は、どうすればいい。



一人で歩いていた。
雨の町を、一人で。



一人なんて、久しぶりだ。



だって私の隣にはいつでもあの子がいて、私の辛い時には支えてくれた。



だからこそ、私は早くしなければならない。
間に合わなくなる前に。




『…滑稽ね。』




後ろから、私に声がかかる。

振り向けない。



『一体何をしてるの？』




振り向きたくない。



『それは、ただの自己満ね。 本当にあの子の為に、何をしたいのなら、出来ることなんて無限にあるわ。



でも、貴方は1番楽な道を選ぶのね。
私は最善を尽くしている。


貴方はのそれは、自分を守るだけの何の意味もなさいない行動よ。』





「違っ…！！」


私の否定はその人の言葉に遮られ、最後まで言うことは叶わなかった。



『そうね。あの子はきっと今とても苦しい思いをしてるわ。

そんな時は1番の支えである貴方はいない。どうすれいいのか分からない。

普通に考えたら、誰だってそばに居てあげるはずよ。

それが叶わないとしても、私は、あの子が出来るだけ悲しい思いをしないように生きにくくないようにするわ。


そうね。例えば、彼女のかつての友達に、自分の友人だと写真で事前に紹介する。


そうすれば、元通りとは行かなくても、あの子は喜ぶでしょうね。』



その人は私に否定の言葉を言わせぬように、長々と言葉を紡ぐ。


「私だって色々考えて…それで、1番喜んでくれるのがこれだと思ったからっ！！！」



『じゃあ…』






『どうして、振り向けないの？



…夏恋。』

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