【名探偵コナン】 貴方「安室さんは苦しい中での支えでした」 夏恋「今回服部くんと私の回だぜぇ！！」 貴方「潰したい」【安室透】 ６

第２５６話 貴方「とんでもないミスだったね。」 夏恋「一章の中に200話もあるってどういう事だよ。」 ページ48

暗闇だった。

光はない。


あの時と同じ。


私達が死後再開した場所であり、名探偵コナンの世界にトリップするきっかけとなった始まりの“祖父”と名乗るあの人に出会った場所。

『ねぇ！いるよね！！』



何処かから感じる気配は私が声を発したことによって、すぐ横にまで近づく。その正体ももう知っている。


『おじいちゃん。』



その瞬間暗闇は真っ白な空間に変わる。
あの時と同じ。そうトリップする前と同じ。


違うのは、夏恋がいないってこと。


そして、その彼が無能な浮気野郎じゃなかったってこと。


祖父は寂しそうに微笑み、私の横に座り込む。


貴方「どうして、隠したりなんかしたの？私を試すようなことして。」


神「…試しただけだ。お前が本当に名探偵コナンの世界…いいや、元々生きるはずだった世界にふさわしいか。

あの時、お前が名探偵コナンの世界に行きたいが故に再び夏恋や亜弥花ちゃんを犠牲にしたのなら、静香と気づいても、近寄らなかったのなら。誰も救うことが出来なかったのなら


お前は…二度と名探偵コナンの世界には行かせないつもりだった。」


恐らく、私に名探偵コナンの世界に言って欲しくなかったのだろう。しかし、私は見事にその条件をクリアしてしまった。



神「…お前が望むなら、先程の未来に戻れる。…だから…」


私は神の言葉を遮り、言った。自分の気持ちがブレないことを。


貴方「元々はなかった未来だから。私は一番最初に進んだ未来に行く。

だから、名探偵コナンの世界に行く。

ごめんね。おじいちゃん。ありがとう。ずっと、心に残ってた靄が消えた。」



私はニッコリと無邪気な笑顔で笑い神(祖父)に抱きついた。



貴方「ありがとうおじいちゃん。大好きだよ。」



祖父「ああ…わしもじゃ。」


二人で抱きしめあった後、離れると、一つの扉が現れた。


神(祖父)「行け。其処に入れば、お前が望んだ世界だ。」



私は頷きドアノブに手をかけ大きく開け放つ。
そこには確かに米花町が広がっていた。



祖父「言ってこい。…A…最後に本当に申し訳ないが。」



貴方「え…？なに？」


近づいてきた祖父は私をドアの外に押し出すとただ一言だけ言って消えた。



「最後の最後にお前が私の用意した試練を見させてもらう。」


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すみません。230話くらいから急に300話とんで、330話から400話に飛んでという馬鹿なことになってたので、訂正しました。

第２５７話 貴女「お！ラストの話だね！」 夏恋「もう続編か…続くなぁ…！」→←第２５５話 貴女「もうすぐで大きなひとまとまりが終わるね！」 夏恋「全く、やっと、か。」

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