三月七日 ６個目 XXX�� ページ1
「待てよ。いつ分かったんだよ。」
瀬尾君が驚愕の表情を見せながらも私に尋ねる。
『医師から正確に言われたのは、二年の冬。十二月。』
私の言葉に不可解な点があったようで、隼人が私に焦ったように言う。
「正確に。ってどういうことだよ？」
『その時点でステージIVだった。武智先生と病院に行ったのは約一年三ヶ月前くらい。
その時は異常なし。…この意味わかる？』
瀬尾君は、その意味をきっと理解した。隼人も。さくらも。香帆も。きっと多くの人が理解した。
「武智が嘘ついたとでも言いたいのか？」
沈黙が続いた後、瀬尾君が最初に発言する。
『うん。そういうこと。』
私の戸惑いのない断言に、瀬尾君は怪訝そうな顔をする。まだ武智を信じているんだろう。
「そんな根拠の無い話で犯人にさせられる武智は哀れだな。…医師が発見できなかっただけだろ。」
先程とは違い、私に攻撃的になっている。
『うん。私もそう思った。だって、私武智先生に凄いお世話になってるし、すごく信用してた。……その診察のカルテを見るまでは。』
みんなが次の言葉をきっと予測していた。
『胃癌ステージ�兇辰討機�これを聞いて、どう思う？まだ武智先生が無実だって言える？』
「けど、武智が話を聞いてなくて代わりに誰かが聞いたって可能性も！！」
『ない。…誰かって誰？』
「それは、家族とか…。」
『ない。私、両親いないし、唯一のお姉ちゃんも知らない。ていうか、話したくなかったし。』
どうしてでも武智先生を無実にしたいらしい。こちらからすれば、何馬鹿げたこと言ってるんだ。と言いたくなるほどだ。
「…武智がお前のことを思って内緒にしてたって可能性もあるだろ！…普通、気づくだろ。そんな状態になってるなら。｣
全くだ。けれど、それにも理由があるわけで。
『私持病あるからさ。そのせいだとずっと思い込んでて。武智先生のこと信じてたしさ？』
私は、弱々しく笑う。二人の間で沈黙が流れる。それを破るように静かに私のように弱々しく言う瀬尾君。
「…俺にはこのチャンスしかないんだよ…。」
これ程武智先生がクロという出来事が出てしまえば、そうもなるだろう。
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語夏(プロフ) - 蒼炎さん» 最新作にもコメントくださり、ありがとうございます！！本当に長い間待ってくださってありがとうございます。迷惑ばかりおかけして申し訳ないです！！なんとか亀ペースながらも更新できるように頑張っていきたいので、応援よろしくお願いいたします！ (2020年6月25日 0時) (
レス) id: 04c826bf0b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 続きがとても気になります！更新待ってます！ (2020年1月9日 18時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
語夏(プロフ) - しろさん» 続きが楽しみと言ってくださったのに1ヶ月もお待たせしてすみませんでした！！更新したいという気持ちはあるのですがなかなかリアルが忙しくまだかなり遅いペースになってしまいますが、気長に待っていて欲しいです...。わざわざコメントありがとうございました！ (2019年10月11日 18時) (レス) id: 4869204ec8 (このIDを非表示/違反報告)
語夏(プロフ) - 千歳さん» 本当に何ヶ月もお待たせしました！急に更新が止まってしまってすみませんでした！！コメントまでわざわざありがとうございます！！これからも期待に応えられるようにカメさんペースにはなりますが、更新していきますのでよろしくお願いします！ (2019年10月11日 18時) (レス) id: 4869204ec8 (このIDを非表示/違反報告)
語夏(プロフ) - 美さん» 大変お待たせしました！！本当に遅くなってすみません！！楽しみだと言ってくださったのに本当に罪悪感でいっぱいです...。これからも今までのペースとは違いますが更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします！！ (2019年10月11日 18時) (レス) id: 4869204ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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