271話 夏恋「てか、私どうなんったんだよ。」 貴方「どうせ、服部くんのこと見てニヤニヤしてただけでしょ。」 ページ4
紗夜。
紗夜。
私の耳元に、安室さんの声が過ぎる。
“僕の大切な彼女”
“僕の大切な紗夜”
頭を鈍器で殴られたような衝撃がはしった。
どうすれば良いのか分からなかった。
紗夜「あの…?えっと…初めまして?」
貴方『あ…。はい。はじめまして…。』
目の前の彼女がどんな人であるのか知らなかったのなら、きっと、こんな風にはならなかった。
園子「えー!ちょっと誰よー!転校生!?」
貴方『えっ!?あっはい!?…はい!』
紗夜と名乗る少女に思考が持っていかれ、反応が有耶無耶になる。
その後、紗夜と名乗る少女とは特に、話もせずに、園子と蘭と話をしながら、学校へ向かった。
踏み込んだ話をしたい。でも、聞きたくない。その事実を確認したくない。
蘭「んー。でも、一緒のクラスだったら、良いね!」
貴方『そうだね。みんな一緒のクラスなの?』
先程から気になっていた事を聞けそうだったので聞いてみた。
蘭「えっとね、私と園子が一緒で、紗夜ちゃんは違うクラスだよ。」
なるほど、じゃあ、もしかしたら、私が最初来た時にも既にいたのかもしれない。
色々、考えていると蘭が、「ついでに」
と言って、耳を近づけて言った。
蘭「夏恋も私たちと一緒だよ」
やっぱり、細かいところに気が回る子だなぁ。と感心した。
結局、紗夜という少女の登場によって、思考が全てそっちに持っていかれ、あまり、みんなと集中して話すことが出来なかった。
その後、蘭が職員室へ案内してくれ、クラスが蘭たちと一緒だということが分かった。
そのまま、朝礼時に転校の挨拶をした。
そういえば、世良ちゃん。今日は居なかったな。どうしたんだろう。と考えていた矢先、世良ちゃんの席が空席であることから欠席だとわかった。
きっと、世良ちゃんも覚えてないだろうな。
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桐乃葉 - このお話が本当に大好きです!応援してます!更新再開、楽しみに待ってます。 (2020年4月28日 20時) (レス) id: 89188de7f8 (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - 終わっちゃったんですか? (2020年4月21日 21時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - ずっと作者様をお慕いしておりました!神作をありがとうございます!無理をせず頑張ってください! (2020年2月2日 21時) (レス) id: 1118e6074b (このIDを非表示/違反報告)
杏 - あ、ごめんなさい誤字ってしまいました! (2020年2月2日 21時) (レス) id: 1118e6074b (このIDを非表示/違反報告)
杏 - このシリーズ大好きです。初めて好きになった小説なんです。無理をせずずっと作者様をお慕いしておりました!!更新頑張ってください! (2020年2月2日 21時) (レス) id: 1118e6074b (このIDを非表示/違反報告)
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