浮気彼女とアイドル【平野紫耀】 (ページ14)

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紫耀がいなくなって3ヶ月

私の気持ちは変わらず、沈んだままだ

1か月前から学校には行くようになったが、

以前の私と比べると

暗くて体調も悪そうな見た目で、
自分でも嫌になる

学校の帰り道、ぼーっとする体を引きずりながら

歩いていると

｢A…？｣

後ろから声が聞こえた

懐かしい

声だった

聞き馴染みがあって

優しくて

大好きだった声

｢れ、ん？｣

振り向きながら名前を呼ぶと、彼は

焦ったような困惑してるようなビックリしてるような表情をした

廉｢元気…？じゃないよな、｣

心配しながら近づいてくる彼は暖かった

廉｢俺んち、くる？｣

今のわたしにはこの人が必要だ、

そう思ってしまった

｢うん…｣

これが浮気になるのかならないのか、

そんなことはもうどうでもよかった

誰かに助けてほしかった

孤独で心が死んでいた私には

彼の温かさは、救世主だった

廉｢お前もう歩かなくていい、タクシー呼ぶからちょっと待てる？｣

｢ごめん、｣

廉｢よくここまで耐えたね偉いよ｣

｢…れん｣

廉｢ん？｣

｢廉は優しいね…｣

廉｢俺は優しくなんてないよ笑｣

｢…｣

数分後タクシーが到着し、

2人でタクシーに乗り込むと、

廉が肩を貸してくれた

廉｢寝てていいよ｣

私は廉の言葉に素直に甘えることにした

廉は本当に暖かった

紫耀の暖かい笑顔が頭に浮かんで

消えた