初恋 (木村柾哉) (ページ9)

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『えっと、タクミくんだっけ？』

拓「おー！覚えててくれたん？」

『うん』

拓「改めて、川西拓実です。クラスは隣の1組！」

『古屋Aです。よろしくね』

拓「Aちゃんみたいな可愛いマネージャーさんでうれしいわ！」

まあまあでかい声で、爆弾発言。

でも笑顔が爽やかすぎて憎めないし、素直に嬉しい。

『いや何言ってんの、』

京「ほんとだよ。拓実やめろ。」

拓「ほんとのことやし！あ、チャイム鳴るから行くわ。

また部活でなー！ばいばいAちゃん！」

『あ、うん！」

「え、俺空気だったよね。あいつ俺のこと見えてなかったよね。」

『知るか！』

「え、」

『てか、京介いつの間にタクミくんと仲良くなったの？』

「あー、昨日の部活で、俺とAが一緒にいたの見てたらしくて、" あの可愛い子と友達なん？？ " って聞かれた。」

『そっかそっか』

「満更でもない顔すんな」

『してません』

さっきの数分間で分かったこと。タクミくんは、チャラい。

(キーンコーンカーンコーン)

「A部活行こ」

『うん！』

部活、2日目。マネージャー今日も頑張ります。

『梨花先輩、お疲れ様です！』

「Aちゃんお疲れ！昨日大丈夫だった？」

『はい！元気です！』

「良かった〜」

今日も梨花先輩は、綺麗。

『あの、ひとつ聞いてもいいですか？』

「なに〜？」

『梨花先輩は、田島先輩と付き合ってるんですか？』

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