初恋 (木村柾哉) (ページ8)

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8:15

次の日の朝木村先輩にタオルを返しに3年3組へ向かった。

『失礼します、あの、木村先輩、』

西「あーーー！古屋ちゃんだ！」

東さんうるさ。

『声でかいです。』

西「え？あ、ごめんごめん！なに？俺に用？」

『違います』

西「相変わらず冷たいね〜わかってるよ！冗談だって！

柾哉に用あるんでしょ？呼んでくるね〜」

朝からなんでそんなに元気なのか。

窓側の席に座り、携帯を見ている木村先輩を呼びに行った。

遠くからでもわかる、美しさ。

柾「古屋さんだ！おはよう。どうしたの？」

制服姿、やばい。部活動紹介も、昨日の部活の時も木村先輩はスウェットだった。それも良かった。けど、やっぱり、

『制服、似合いすぎ』

柾「え？」

『え？あ、すみません、なんでもないです。』

心の声が出てた。やばい、抑えろ。

『これ、ありがとうございました。』

柾「なになに？」

『タオルです！昨日借りたやつ、、』

柾「あー！そうだった！わざわざ洗ってくれたの？」

『はい！』

柾「ありがとね。それと、昨日はごめんね。目平気だった？」

木村先輩が屈んだと思えば、突然近くなる距離。

顔を覗き込まれ、合ってしまう視線。

『へ、平気です！』

これ以上近づくと心臓が出てきちゃいそうで急いで距離を取る。

『じゃあ、私はこれで。』

柾「うん。わざわざありがとう！じゃあね！」

はぁ、なんだこの天国であり、地獄の時間。

木村先輩と話せるのは嬉しすぎるけど、ドキドキして話に集中できないし、周りの視線がなんだか痛いし。

『木村先輩、やっぱ人気なんだな、』

知っていたけど、ちょっとがっかり。

タオルを入れた紙袋の中に、"ありがとうございました"のメモとチョコレートを入れておいた。

チョコレートを食べてる木村先輩を想像するだけで幸せ。

て、気持ち悪。思っていたよりゾッコンだ。

「おはようA」

『おはよう京介』

「なんでそんな機嫌いいの」

『ん〜？聞きたい？』

「やっぱいいわ」

『おい』

？「ふたり仲良いんやね〜」

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