初恋 (木村柾哉) (ページ17)

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梨「Aちゃん、元気ないけどどうしたの？」

『え？そう見えます？』

梨「うん、さっきから手動いてないよ？」

『あ、すみません。でも、めっちゃ元気です！』

今日はマネージャーにとって重大任務である、スコア表の書き方を教えてもらい、書く練習をしていたところ。

梨「なんかあった？相談乗るよ？」

『えっと、実は、、』

木村先輩に一目惚れした事から、さっき発覚した木村先輩に彼女さんがいた事、全てを梨花先輩に話した。

梨「そうだったんだ。」

『すみません長々と。』

梨「諦めるしかないね。」

『え、、』

梨「なんて言うとでも思った？

木村先輩ね、後輩ちゃんに人気だけど全く話さないで有名なの。

てもAちゃんと話すって事は脈ありなんじゃない？」

『でも、彼女さんいるし、たまたま水かかったのが私だっただけで、話さずを得なかったというか、、』

梨「.....、ほんとに付き合ってるのかな？」

『えっ、』

梨「だって西先輩は彼女いないって言ってたんでしょ？」

『はい。』

梨「じゃあ、嘘ついてる可能性もあるよね？

例えば、その先輩が元カノで、まだ未練があってAちゃんに近づいて欲しくないとか。」

あり得ない話では、ない。

梨「西先輩にもう一回聞いてみるのもありなんじゃない？」

『そう、してみます。』

なんだ、もっと早く梨花先輩に相談すればよかった。

「二人ちょっと来てー！」

『あ、はい。』

梨「はーい」

私たちは顧問に呼ばれ、駆け足で顧問の元へ向かった。

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