52話 TH ページ2
あー……
完全に酔ったんだなこれは
手元にあるワイングラスに残ってる中身を飲み干した時…
一瞬、グワッンと目が回る感覚がした…
ここまで飲んだのはホント久しぶりで…っていうより初めてかもってくらい飲んでる気がする
それでも、、何故か意識はハッキリしてるのか
気持ちのイライラは収まってなくて
あれから、一度も目が合わないジョングクを横目で見れば
心がざわついて仕方ない
それがまた、ワインに手が伸びる原因なんだろな
JM「…その辺でやめたら？」
…ボトルを握る手を掴まれて、横を見ると
心配そうな顔をしてるジミン……
「んーーあと少しだけ」
ってまたワインを口にした…
でもー…流石にまずいかなってトイレに行こうかと立ち上がったら
フラつく身体を支えてくれたジミン…
ほんとに、この子はこういう所、、優しいんだよなー…
時々、突き放すように冷たい時もあるけど
肝心な時？にいつも寄り添ってくれるのはジミンだから
唯一「親友」って呼びたくなる友達なんだよ…
支えられながら、とぼとぼと歩いてる途中…
今日、何度となく目に入って来たあの子
会いたいって思う時には会えなくて、、そうじゃない時に何度も視界に入ってくる…
それに、、何なんだよ
また男と一緒ですか…
呆れるね…ホント
はぁー
だから嫌なんだよ
女の人に普通じゃない感情を持つのは…
昔の…あの手痛い経験をした時に
もう誰かを特別に思うのはやめようって
決めていたのに…
だからもう、、、会いたくないよ
あの子とは……
あの子は…ジョングクが好きになった子なんだから…
ドンドンッ
JM「テヒョアー！？大丈夫？？」
トイレの個室でしばらく座り込んでたら
ドアの向こうからジミンの声…
「あー、うん、、大丈夫だから先に席に帰っててー…」
JM「ホント？？ホントに大丈夫？！」
「うんっ全然へーきだよー、、もうちょっとしたらすぐ戻るよー！！」
そう、わざとらしく明るく答えたら
わかったーってジミンがトイレから出て行く
はぁーー…っと深い深いため息が出る
何やってんの、、、ホント
……その時、震え出すスマホ
手に取ると見慣れた番号からで…
少し考えてから、、タップした
やっぱりオレにはこういうのが相応しい……
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作者名：ほのか | 作成日時：2021年6月25日 18時
