コイシヨウ (ページ37)

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深澤「Aさん、お疲れさまでしたー。」

かんばーいとグラスを合わせてくれた深澤さんに

『お誘いありがとうございます。
でも、折角のメンバーの皆さんの集まりだったのに
お邪魔じゃないですか？』

深澤「いやいや、大歓迎ですよ！
男だけなんて、むっさいだけですし。」

ニコッと笑いながら、私が気にしなくて良いように
返してくれる

あぁ、優しい…

康二「Aさん、今ふっかさんにキュンとしたやろ…」

『えっ！』

何？康二くんの視線が怖いんですけど…

深澤「えっ！そーなの
ってか、康二ー顔が怖いって笑」

うっ…まだ睨まれてる？

深澤「マジでAさんヒビってっから！」

康二「Aさん！」

『はいっ！』

慌てて康二くん側に向き直す

康二「もっと俺と話しましょ」

どうしたどうした

もう酔っちゃったのかしら

『あの…康二くん……大丈夫…？』

深澤「どぉーしたー康二ーー。
今日はペース早いんじゃないの？」

小声で

「あいつそんなに弱くないんだけどね
なんか今日はテンションおかしい」

「なんでだろうね」

って深澤さんが教えてくれた

『康二くん、お水貰う？』

康二「大丈夫。酔ってないし…」

『そう？』

なんだか、いつもの康二くんと違うから
どうしたものかと思っていると

前に座っていた渡辺さんが笑いながら

渡辺「Aさん、気にしないで大丈夫っすよ。
ただのヤキモチだから。」

康二「なーーーー！」

？？？

『ヤキモチ…？』

『誰が？』

渡辺「康二が」

『誰に？』

渡辺「Aさんに」

『なんで？』

渡辺「す…」

康二「あーーーーーーー！」

『えっ？』