コイシヨウ (ページ36)

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康二side

メンバーは先に着いてて

グループメールには

【先に始めてるよー】
【いいなーAさんとドライブ！】
【ちゃんと来いよーーー】

返事返す間もないくらい飛び交ってる

何や、みんなテンション高いやん

「みんな先に始めてるって」

『あー出たの遅かったから、遅くなっちゃったね。
康二くんもお腹空いちゃったよね。』

ごめんねってAさんが気にかけてくれる

「ぜんぜんええよ。」

むしろ、今のこの時間がもう少し続けばいいなって思ってるくらいやし

「あーなんか、このまんまドライブしたいなぁー。」

わざと冗談ぽく言ってみたら

『うんうん。
康二くんと話してるの楽しいから行ってみたいねー。』

「ほんま？」

『時間が合えば行ってみたいね。
あーでも、私そんなに運転得意じゃないの。
すぐ眠くなっちゃうから。』

「そんなん、俺運転するし。」

これは…今なんじゃないか！

きっとそうだ

「Aさん……今度ドライブ行きません？
あ、もちろん俺の運転で。」

『えっ？』

ちょっとびっくりしたような声出てるし

あーハズしたかいな

『でも…康二くんお仕事忙しいんじゃない？』

お！これはもう一押しか！

「事前にスケジュール分かるし、Aさん良かったら。」

OKしてくれーーーーって念を送る

助手席の俺にニコッとしながら

『うん。是非。』

Aさんには見えないように左手でガッツポーズしたし

「ほな、ドライブデート確定ね。」

『デートって…』

「なんでーAさんとの初デート！」

『ふふっ、楽しみにしてるね。』

すぐにでもスケジュール確認したいけど、ここは我慢我慢

お店に着いていつもの個室に入ると

深澤「おー来た来た。はい、ここ座って。」

ふっかさんの隣にAさん

んで、その隣に俺が座る

目の前のしよっぴーがめっちゃニヤニヤしてるけど無視

深澤「じやあ、みんな揃ったからもっかい乾杯しよっか。」

「「かんぱーーーい！」」