�∋�の味噌煮 ページ6
昨日尋ねられた昼食リクエストの問いに、灰谷くんが作るものなら何でもいいよと怒られない程度の回答をすればわかったと機嫌良く帰っていった。
顔面が良いとか声カッコいいとかなんか良い匂いするとかそんなの考える暇もなかったが、彼がいなくなり両肩を叩かれた後思った。不良なのにまさかの兄属性全開だな、と。
昨日の出来事は夢ではないかと何度も思った。そんな夢を見るほど灰谷蘭と関わったこともなかったけれど。夢であれとどんなに願ったことか。だが昨日のことは夢ではないのだと周りの視線が教えてくれた。
自分の教室に行くまでの間に男子には避けられ、女子には睨まれる。美人や可愛い人の睨んだ顔ってクセになるよねって友人と笑い合っていた頃の自分に伝えたい。自分が睨まれたら顔面蒼白になる。
教室に行けば委員長が真っ先に私の元に駆け寄って来た。どうかしたのか尋ねれば生存確認と言われる。確かによく教室に着くまでの間よく灰谷蘭の部下や彼のこと大好きな女子達がいるのに絡まれずに来れたなとは思った。
「…委員長」
「どうしたの？」
「私、死んじゃうんですかね？」
「…え？」
「絶対からかってるんですよ！異性が自分を好きになるように仕向けて告白したらしたで『お前なんか最初から興味ねーけど？勘違いしてんじゃねーよブス』とか言って絶望のドン底に叩き落とすつもりなんですよきっと！！あの弁当だって材料費請求しようとする為に作ってきてるんじゃないですか！？」
「そ、想像力豊かね…」
委員長に軽く引かれたがしょうがないじゃないか。まさかの不良に弁当を毎日作る宣言されて、しかもその弁当がめちゃくちゃ美味いんだから文句も言えない。ありがとうございますしか言えない。
泣きそうになる私に委員長は「今日明日からいらないですって断ったら」と言ってくるがその一言を言うのにどれだけ緊張するか。命のやり取りをそんな簡単に終わらせられたら苦労なんてしていない。
朝から気分は最悪だが、なんとか午前を乗り越えてやってきた昼食の時間。今から教室は戦場となり、私と灰谷蘭の命のやり取りが始まるのだ。委員長の方を見ると口パクで頑張れと応援された。口パク理解するのに五分かかった。
灰谷蘭を待って数分。勢いよく教室の扉が開き三つ編みを揺らして悪魔が入ってきた。私と目が合えば手を振り顔を綻ばせる灰谷蘭に悶え苦しむ。存在がもう手強い。
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koko0116(プロフ) - 違う作品の話になって申し訳ないのですが、大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてください！ (2022年5月18日 16時) (
レス) id: e2066d5feb (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - はじめまして。きゅんな部分とギャグな部分が絶妙に組み込まれていて読んでいてとても楽しいです！続きを楽しみにしています☆ (2022年1月11日 16時) (レス) id: 0343b2f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
muu(プロフ) - コナミさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けて光栄です！更新は遅れますが必ず致しますのでお待ち頂けると嬉しいです。 (2022年1月6日 17時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
muu(プロフ) - 鼎さん» コメントありがとうございます。私自身ももう少し改行した方がいいと思っているのですが文字数に制限がありますので今よりも改行を増やすことが出来ないんです。これからは改行について考えて更新致します。意見ありがとうございました！ (2022年1月6日 17時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
コナミ - めっちゃ面白かったです！続きが楽しみすぎてヤバイです❗ (2022年1月4日 0時) (レス) @page9 id: 8a999d1026 (このIDを非表示/違反報告)
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