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それから三日後。教師から高校に来るように言われ仕方なく教室に行く。
別に無視しても良かったのだが、何かと学生という立場は役に立つので今すぐには辞めたくない。何より、前の席の漫画が読めなくなるのは絶対に嫌だ。
舌打ちをしながら着崩した制服を着てサンダルをパタパタと音を鳴らしながら学校の廊下を歩く。今は授業中にらしいので教室から視線は感じるが誰も何も言ってこない。
自分の教室がある階に行くために階段を登っていた時、ある事に気付く。今俺が教室入ったら前の席の奴に会うんじゃね？
別に顔を合わせたところで残したメモに名前が書いてあるわけでもないのだから問題は無いのだが、なんとなくこんな形で会いたくないと思ってしまった。
「んー……職員室行って担任に顔見せるだけでいっか」
そうと決まったら即行動。上がっていた階段を降りて職員室まで行きノックもせずにドアを勢いよく開ける。目を丸くする教師達と視線がぶつかれば、ニコリと笑っておはよーございますと気の抜けた挨拶をした。
灰谷蘭の笑みに頬を赤らめる女性陣とは反対に、彼が勢いよくドアを開けたせいでドアにヒビが入りそれに顔を真っ青にする男性陣。担任の教師は灰谷蘭の相変わらずのマイペースで雑過ぎる態度に頭を抱えた。
どうして俺がコイツの担任なんだと夜にめそめそ泣いたこともある。せめて弟の竜胆の担任になりたかったと竜胆の担任の教師に泣きついたこともあった。
「…おはよう灰谷。よく来たな」
「センセーが俺のこと脅したじゃん」
脅したなんて人聞きの悪い事を言わないで欲しいと担任は思ったが口にはしなかった。ここは大人の対応をしなければならないというプライドがあったからだ。
というより灰谷蘭を脅したところで返り討ちに遭うに決まっているのだから、自ら地獄に足を突っ込むような事をするわけがなかった。
「ほら、今は授業中だからお前も教室に、」
「俺今ちょっと体調悪いんだよねー。だから保健室で寝てるわ」
体調が悪い風には微塵も見えないがここで生徒を疑うなんてできない担任は額に青筋を浮かべたまま、ああゆっくり眠ると良い、永遠にな！と心の中で叫んだ。
保健室の先生が今日は出張でいないので鍵を渡せばサンキューと軽くスキップをしながら職員室を出て行った。
そんな彼の後ろ姿を見てお前体調悪いんじゃないのかと問いたい気持ちが出てきたがこれ以上胃を痛め頭を抱えたくない担任は見てないフリをして自分の椅子に腰をかけた。
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muu(プロフ) - うちださん» 返信遅れて申し訳ありません。コメントありがとうございます。更新出来ず申し訳ないです。忙しさとこの先のストーリーが思い浮かばず止まってしまっていますのでもう少しお待ち頂けると嬉しいです。小説を沢山読むと文章の作りを理解できる様になりますよ！ (2022年1月6日 17時) (
レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
うちだ - 続きを待たせていただきます！(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆文才を分けて欲しいです...！ (2021年12月31日 14時) (レス) @page14 id: 58c5bf56bc (このIDを非表示/違反報告)
muu(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます。更新遅れて申し訳ないです。好きと言っていただけて光栄です！ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月25日 20時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 語彙力なくて上手く伝えられないけどすごく好きです！頑張って下さい！応援してます！！ (2021年12月25日 4時) (レス) @page10 id: 7f38ffe42c (このIDを非表示/違反報告)
muu(プロフ) - みなみさん» コメントありがとうございます。気が向いたら書いてみます！ (2021年12月20日 20時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muu
| 作成日時：2021年12月17日 20時
