貴銃士達と

片思い中の彼2 ページ5

カトラリー
「調査...？うん、分かった。...じゃあ、しばらくは帰ってこれないね」

任務先の宿で一人で食べる食卓はどこか冷たく感じる。マスターと食べるときはあんなにも楽しくて心安らぐ時間なのに、一人の食事は味がしなくて。仲間と食卓を囲んでも、マスターがいないと物足りない。

(一人には、慣れていたはずなのに。......ああ、そっか。これが寂しいって気持ちなんだ)

「...早く帰りたいな」
帰って、君と温かい食卓を囲みたい。


イエヤス
「マスター、ヒデタダがすまない。無理に付き合う必要は...そうか、苦でないならいいんだ」

マスターは優しいお方だ。ヒデタダは随分と俺を過大評価して話すが、マスターは嫌な顔すらせずに微笑んでいる。
任務から帰って来たニコラとノエルが任務先の出来事を楽しそうに話しているのはとても微笑ましい光景だ。幼子の姿をしているから尚更。

最近はシャルルヴィルと甘味作りもすると聞いたし、エンフィールドやフルサト殿と洗濯をする姿も見かけた。先日新たな仲間になったクニトモ達とも交流を深めているようだ。

マスターは俺達を大切にしてくれている。
なのに何故、こうも虚しくなるのだろうか。

(...マスターは皆のマスターだ。このような不相応な思いなど抱くべきではないというのに)

陰る心とは反対に雲一つない夜。
「月が綺麗だな」
満ちいく月の変化を貴女と共に愛でることが出来たら、どれほど幸せだろうか。


告白されたらと微妙に繋がってるのですが、
臭いポエムになってしまいました恥ずかしい。

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