貴銃士達と

片思い中の彼1 ページ4

片思い中の彼

貴女に片思い中の彼の心の内、少しだけ覗いて見ましょう。


ブラウン･ベス
「っマスター、ジョージの奴変な事言ってないか！？...そうか、はあ。それならいいんだ」

隠している思いをばらされていないか心配に。
始めは貴銃士は自分だけだったのに最近は仲間が増え更に焦りが。

(こんなんじゃ駄目だ、もっと強くならないとマスターを守れない、あいつの騎士に相応しくない)

マスターを守りたい一心で訓練を増やすものの、その間マスターと親睦を深める貴銃士に内心嫉妬。
(...こんな感情、騎士が持つべきじゃない。だけど俺は。___許されるのならば、お前を誰にも譲りたくない)
騎士としての忠義と男としての恋情で葛藤する。


シャルルヴィル
「あ、ここのお店マスターが好きそう」

任務先でマスターを思い浮かべる。
彼女の好みはリサーチ済み。緊張を隠しながらデートの最中喜ぶ姿を焼き付ける。

(大丈夫、こないだのデートも喜んでもらえたし、少しくらいは気にかけてもらってる...はず)
以前彼女が好きだと言っていたガトーショコラを焼いていく。...大丈夫、彼女はいつも俺の作るスイーツを美味しいと言ってくれるから。
「美味しい？よかった！...あ、ちょっと待って、唇にチョコが...」
唇に着いたチョコレートをとろうとして内心ドキドキ。
(唇、柔らかかったな...。もしキスしたらあんな感触なのかな？〜っ何考えてんの俺！)


アレクサンドル
「おや、マスター。...眠れないのですか？よろしければホットミルクをお作りしますよ」
夜遅くまで起きてるマスターを見かけ心配と嬉しさが入り混じる。
(眠れないのでしょうか...。それとも私達に言わないだけで職務が忙しいのかもしれない)

「どうすればマスターに頼って貰えるようになるのでしょうか...」
「アレクに相談するよりも先にぼくに言うのでは？マスターはいつもぼくを可愛いと言ってくれますから。...まあ、おまえもぼくほどじゃないにしろ、見れなくはありませんよぉ」
「はあ...」

(マスターに可愛いと言われるカーチャが羨ましいなんて...。どうすれば私はマスターの特別になれるのだろう...？ナポレオンやカールほどの奇策を立てるのは無理でしょうし、シャルルヴィルやタバティエールの様に料理が上手な訳でも...)

「こらアレク、妄想に更けるのもいい加減にしなさい」

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