お前ら日常コントの神か【Fischer's】 (ページ49)

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「おかえりなさい」のその2 ページ49

扉を開けた瞬間。

ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯ

『うわぁっ！？』

何かが弾けるような音がして、盛大にびっくりしてしまった。とても恥ずかしい。

すると、電気がパチっとついて＿＿＿＿

「「「「「「「茜、おかえりなさい！」」」」」」」

7つの顔が満面の笑みでこちらを見つめていた。

『...ほぇ？』

＊

『えーー！？じゃあ私の杞憂だったってこと！？』

あれから数分後。

私はテーブルに並べられた豪華な食事や飲み物に手をつけながら、事の顛末を聞かされた。

まーどうやら、シルクたちはドッキリを仕掛けるとかそんなことはさらさら考えていなかったようで、ただ準備に慌てすぎて必要な情報をほとんど言い忘れてたとのこと。

部屋が真っ暗だったのは、言い忘れたのを直前に思い出したからでせっかくならドッキリ風にしようということになったせいだったらしい。

『何だよ～めちゃめちゃ警戒したのにさ～あ、このチキン美味』

シルク「悪かったってw皆結構準備に追われててさぁ」

『まぁ確かに飾り付けも料理も凄いけどさw』

改めて部屋を見渡すと、折り紙で作られた色とりどりの輪っかや『復活おめでとう！』と書かれた大きな看板(多分ダンボールに色画用紙を貼って作ったな)が壁を侵食している。

あの輪っか綺麗だなとか、字書いたのシルクだなとか考えていると、ちょんちょんっと脇をつつかれた。

『ふぁっ...ってザカかーい！許す』

パッと見るとザカちゃんだった。ザカちゃんはごめんよ、と笑うとこう続けた。

ザカオ「これね、シルクが企画してくれてね、「茜を笑顔にしたいんだ」って皆を集めてくれたの」

思わずシルクの方を向く。

シルク「あっバカザカオお前！wち、違うからな！？料理作ったのはほとんどモトキだから！」

モトキ「そりゃシルクにはキッチン立たせられないでしょwまーンダホにも手伝ってもらったんだけどねw」

ンダホ「もっきゅんだけじゃこの量は大変でしょ？あ、そうだ、一番輪っか作ってたのはダーマだよねw」

ダーマ「ち、違ぇし！つかこのほっそいマサイとぺけが買い出し行ったんだからな！」

マサイ「ダーマどういう意味だよ！w」

ぺけたん「そうだそうだ！」

罪のなすりつけあいもといいいとこの譲り合いが繰り広げられる。

要は皆で作り上げてくれたってことよね。

いい仲間を持ったなぁ。

今度こそ何も失わないように、と心に誓い、彼らに告げた。

『ただいま！これからも...よろしくね！』