事件と過去その2 ページ20
モトキSide
誰か来るのを待ってどれくらい経っただろう。
15分?30分?...なんも見えないから時間感覚が狂って仕方ない。
モトキ「んーっ!!」
何とか出来ないかと身体全体に力を込めるも、鎖がそれを阻止しにかかってくる。無機物なんかに負けたくねぇ!(男気)
まあ幸いにも足は自由っぽいので、踏ん張ることは出来そうだ。そんな場面があるかどうか知んないけど。
ギィィ...
じたばたして疲れ始めた俺の耳に届いた重い扉を開けるような音に、俺は動きを止めた。
...誰かが近づいてくる気配。
モトキ「んん...?」
「お、お目覚めしてましたか」
モトキ「ん...!?」
「ふふ、こうやって為す術もなく身動き取れなくなってるといくら男性っつってもこっちが有利だね」
待って待って、この声...いや、そんなまさか...。
混乱した俺の思考を遮るように、声は続ける。
「あれ?もしかしてびっくりしてます?それとも焦ってる?...あぁ、とりあえず一旦ご対面しましょうか」
声が俺の上に覆い被さったかと思う間もなく、視界が一気に明るくなった。
目隠しが外されたのだ。
一瞬その明るさに目を瞬かせたが、すぐに目が慣れた。と、同時に。
先ほど入ってきた奴と目が合った。
...っ...!
声からしてまさかとは思ったけど...
なんでこんなことしてんだよ...
茜...!!
シルクSide
シルク「ぜってぇなんかあったよなこれは」
マサイ「さすがに落ち着いてられねぇ」
あれからさらに30分が経った。
しかし、モトキからは一切なんの連絡もない。
俺たちは我慢の限界だった。
シルク「アレルギーとかで呼吸しんどくなってどっかで倒れてるかもしんねぇし、手分けして捜すか」
ぺけたん「そうだね。ここからもっきゅんちまでの道のりも捜してみた方が良さそうだね」
マサイ「2:3で分かれるか」
捜索しようということになり、立ち上がった瞬間。
プルルルル
誰かから電話がきた。茜のスマホに。
こんなタイミングで誰だよ...と思ったのも束の間、茜の台詞に俺たちは驚いた。
『こんな時に...ってもっきゅんからだよ!!』
ンダホ「え!!?もっきゅん!?」
シルク「早く出て!」
『うん!え、スピーカーにするわ!...はい、もしもし!?』
焦った俺たちの声とは裏腹に、呑気な声が聞こえてきた。
「“やっほ〜、元気してる〜?”」
しかし聞こえてきた声は、明らかにモトキのものではなかった。
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チョコザイ(プロフ) - おもしろい (2018年7月28日 16時) (レス) id: 613124173f (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» おう!考えて考えて((┌|o^▽^o|┘))♪ (2018年5月8日 1時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
よつ葉@YouTube命。(プロフ) - Alice:Aさん» 了解!考えるねヽ(・∀・) (2018年5月7日 15時) (レス) id: 99a9981eb6 (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - よつ葉@YouTube命。さん» 楽しみにしてて!願わくばリクエストををを!!(図太い) (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - りんごおさん» 見てくれるだけで充分だよー!4章楽しみにしてて! (2018年5月6日 22時) (レス) id: 0101dbf24c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice:A | 作成日時:2018年2月7日 22時