お前ら日常コントの神か【Fischer's】 (ページ16)

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ついに登場！ページ16

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

突然、シルクの家のインターホンが鳴った。

本日は私とンダホ、ダーマが動画撮りに来ているが、他のメンバーが来るという連絡は来ていない。
インターホンが鳴るということは少なくともマサイじゃないし。

ていうか今午前1時。普通はインターホンなんて鳴らない時間...。

『誰？』

ダーマ「この時間に来るなんてメンバーの誰かくらいだろ」

ンダホ「でも誰からも何の連絡も来てないよ」

『気分で来ましたとか？』

ダーマ「それならモトキありそうだわ」

会話は続けるが、怪しすぎて誰も出ない。普通ここは家主だろ。

『シルク出ないの？』

シルク「わり、編集してた。すぐ出る」

そう言うと、言葉通りすぐにインターホンに出る。が、一瞬で顔面が真っ青に変わる。

シルク「はーい...って、え、なんで...」

ンダホ「え、誰？」

シルク「待って急すぎて怖い」

ダーマ「何、幽霊とか？」

シルク「幽霊より怖ぇよ...」

そこで私は察した。

『まさか...』

シルク「そのまさかだ...

兄貴来た」

＊

兄ク「よぉ、久しぶりだなチビども」

来たばかりのシルクのお兄さん、もとい兄クロードさんが不敵に笑う。

ンダホ「あ、お久しぶりです」

兄ク「ンダホはちょっと前にも会ったな。ダーマも。茜、一番久しぶりなのはお前だよ。相変わらずちんちくりんだなw」

『いや酷い。20歳越えの女性にちんちくりんって』

兄ク「事実だろ？」

『何も言い返せないんですけども』

何故か会って早々に小馬鹿にされた。この人何しに来たの？

シルク「んで兄貴よ、こんな夜中に一体何の用だよ？つか明日仕事は」

兄ク「あん？仕事は明日休み入った。で、何の用かっつーのはな、他でもねぇ、俺の出番が今の今までなかったことだよ。俺続編の段階で出るはずだったろうが」

シルク「そんなこと言われても」

兄ク「こっちはONE PIECE読みながら待機してたんだよ。なのに待てど暮らせど出番が来やしねぇ。だから今日はこっちから参上仕ることにしたわけだ」

シルク「...寂しかったの？」

兄ク「...いや別に」

シルクと兄クロードさんの会話を聞いて勝手にほっこりする。意外と可愛らしいとこあるじゃん、兄クロードさん。

...本人には口が裂けても言えないけど。

ダーマ「とりあえずせっかく来ていただいたんだし、セカンダリでも撮れば？」

ンダホ「いいね！カメラ回そ」

ンダホがカメラを回し始める。

...兄クロードさんの可愛い一面を発見した。気がした。