お前ら日常コントの神か【Fischer's】 (ページ46)

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仕掛けちゃうよその4 ページ46

『え、と...なんて言うかさ、この間もっきゅんが攫われちゃったじゃん？

皆にも危ない目に遭わせた...というか、Fischer'sが崩壊するかもってとこまでいっちゃったわけで。いっぱい迷惑かけたし。

それで思ったんだよね。やっぱ私ここにいるべきじゃないんだなって。仲良くてバカやれて、楽しく笑い合えるからこそここにいちゃいけないんだなって。

これからもっと皆が上に上がっていくために、そういう不安要素は取り除いていかなきゃいけないのかなって。

だから、私はFischer'sを抜けようと思った。

...というのが理由...です...』

最後の方は若干尻すぼみになってしまったがちゃんと言い切った。

我ながらよく出来た言い分だろう。まぁ引きこもってる時に思ってたことなので、あながち嘘は言ってない。

そっとメンバーを窺い見る。

シルク「...そうか。そんな風に考えてたのか」

と同時にシルクの声が響く。

『うん...』

シルク「それは間違いだな」

『へ？』

一転してふっと優しく笑うシルクに思わず変な声が漏れる。すると、それを皮切りにメンバーも次々に言いたいことをぶつけてきた。

マサイ「なんだ...そういうことか。今回のことは別に終わりよければすべてよしってことでいいんじゃねーの？」

ダーマ「別に誰も迷惑なんて思ってねーし。俺らが上にいくためにはお前も必要だろーが。抜けるなんて言わせねぇよ？」

ぺけたん「茜はもっと楽観的に考えていいと思うよ。俺らは誰も、茜を責めたりなんてしないから。これからも一緒にやっていこ？」

ンダホ「不安要素なわけないよ。茜という存在自体が俺たちにとっては不安を消してくれるものなんだよ。だから、また俺たちとバカしよ？」

ザカオ「お、俺だってあんまり動画出られなくて思い悩むこともあるけど、茜にたっくさん元気もらってきたんだよ。だから、やめないで？」

モトキ「今回攫われたのは俺の責任でもあった。もし茜が責任を感じているのなら、俺と一緒に背負おう。そしたら半分でいいし効率的でしょ？」

誰も私を責めない。

降ってくるのは優しい言葉の数々と温かい笑顔たち。

シルク「...だそうだぜ。俺お前らに全部言われちったw

...でもまぁ、こういうことだよ。

俺たちFischer'sにはお前も必要なんだ。俺たちは8人でFischer's。

だから頼む。これからも俺たちと上目指してやっていこう」

いつの間にか目に溜まっていた涙が一雫、頬を伝って落ちた。