混ざり合ってその先は ページ17
シルクSide
LINEが来た時から、何となく勘づいていた。
覚悟は、していた。
つもりだった。
今までも結構Aと絡んでたし、相思相愛ーって感じだったけど、それはもしかしたら友人とか仲間とか、そういう意識の中でのことなのかもしれないとも思ってた。
そう、願ってた。
でもいざ、本人の口からそれを聞くと。
ほんの少しの淡い期待も、シャボン玉みたいに弾けて。
シ「そう、なんだ」
気持ち悪い感情が混ざり合って溢れてきて。
シ「やっぱお前Aのこと好きだったのかよ」
笑い飛ばせたらいいのに。
きっと、上手く笑えてない。
モ「...うん」
シ「何となくは分かってたけどな」
モ「え、そうなの?」
シ「いつもじゃれ合ってたし」
俺の雰囲気を感じ取ったのか、少し目を伏せるモトキ。
そんな顔すんなよ。
申し訳なくなんじゃんかよ。
シ「で、なんでそれを俺に言うんだよ」
あ、少し責めるような言い方になっちまったかも。
でもごめんな、今、余裕なんてねぇんだよ...。
モ「シルクが今まで一番Aのこと近くで見てきて、Aのこと大事にしてるなって思ったから、まずちゃんとシルクに伝えるべきだと思った」
それでも怖気付かずに俺の目を見据えて話をするモトキに対して、申し訳なさが膨れ上がる。
それと同時に、そこまで見て考えていることに素直に心にくるものがあった。
...決めただろ、俺。
応援すんじゃねぇのかよ。
なぁ。
笑えよ。
妹思いの兄貴のままでいろよ。
そんな恋愛感情、殺せよ。
モ「...シルク?」
シ「ん?あぁ、いやごめん、そこまでちゃんといろいろ考えてんだなって思ったらさ、応援するしかねぇじゃんw」
そうだ、笑え。
決意したはずだ。
今更蒸し返すな。
シ「...俺はお前のこと応援するよ。お前みたいな奴がAのこと好きだって言ってくれんの、俺も嬉しいしw」
モ「...そっか。とりあえずシルクにはちゃんと言っておきたくてさ。隠しごとはなしだし」
シ「俺らのルールだからな」
モ「うん。まぁAが俺のことどう思ってるかなんて分かんないし、いつ告白するかは決めてないけどねw」
シ「焦んなくてもいいんじゃねぇの。俺は陰ながら応援してるぜ」
モ「堂々と応援してくれていいのにw」
シ「調子のんなよ?w」
そうだ、それでいい。
ぎこちなくても、笑えてるよ、俺。
この嘘が、いつか本心になるように。
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サファイア - 頑張って下さい!!楽しみにしてるのじぇ! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 7f764d15c5 (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - 皆さん、ご心配(?)おかけしました。なんとか無事上手いことやれたので、これからも頑張っていきます((。´・ω・)。´_ _))ペコリン (2019年4月13日 23時) (レス) id: 4925002279 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 主さんおかえりなさいです!ゆっくりで良いので、更新待ってます! (2019年3月11日 0時) (レス) id: 6f905307eb (このIDを非表示/違反報告)
へ - 待っとるでえ頑張りいや (2018年10月15日 5時) (レス) id: 928cad3ace (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 待ってます!待ってます!待ってます!(大事な事なので3回言いました) (2018年10月12日 0時) (レス) id: 078ced3cef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice:A | 作成日時:2018年3月14日 22時