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『あれ、傑もいるじゃん』
事務所に入ると硝子、傑、そして悟が居た
「ねぇ、この別れましょうって何?」
携帯をグイッと私の目の前に差し出す
『そのままの意味だけど?
テレビ見てないの?浮気報道出てたけど?』
そう言うと一瞬怯む悟
「いや、あれは……」
『別に言い訳とか聞きたくないし……
もういいよ別れたんだから。』
「ッッだから俺は認めてねぇってッッ」
『じゃあ何?これは浮気じゃないの?』
「……飯食っただけ。」
長くいるからか、悟が嘘をついているのが分かる
ここで嘘偽りなく話してくれたらちゃんと聞いたのに……
『……私に嘘つけると思ってんの?
はぁー、もういいわ。話したくもない
これからは仕事仲間としての距離感でお願いしますね、五条さん?』
そう言って部屋から出ていく
『……(どうして嘘ついたの)』
廊下を歩いていると恵と目が合った
「Aさん大丈夫ですか?」
『ふふ、大丈夫!恵は今から仕事?』
「はい、今日はその……五条さんと雑誌の撮影で……」
『そんな気を使わないで、別れたから』
「SNS見ました……でもAさんは五条さんの事、好『恵!』……すみません。」
『もういいの、終わった事だから!
ほら、早く仕事行きな!頑張って』
そう言って恵に背を向けた
(信じたかった。)
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作者名:アリス | 作成日時:2021年3月1日 18時