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宿儺が座っているイスの向かい側に座る
『ねー、宿儺』
「なんだ?」
『髪切ろうかなって思ってるんだけどどう思う?』
「ならん。」
『即答じゃん』
「急に何だ?忘れられないから切ろうって事なら止めとけ。
どっちにしろ後悔するぞ。
それに俺は今の長さが好みだ」
『あはは、ストレートに言うね。へぇ、宿儺ってロングの方が好きなんだ〜』
「フン、貴様だからだ戯け」
『んん゛……かっこいいなぁ、もぅ』
「……俺にしとけばいいだろう」
『ん!?す、すくな!?』
宿儺は立ち上がり座る私を後ろから抱きしめる
「俺じゃダメか……?」
宿儺の気持ちにはなんとなく気付いていた
ただ、この居心地のいい関係を壊したくなくて気付かない振りをしていた
『……ごめんね、宿儺。気持ちは嬉しいよ
でもやっぱり可愛い後輩で弟みたいにしか見れないの』
そう言うと宿儺は少し向こうにあるクッションに横たわる
「フン、分かっておる。
貴様が弱っている今ならイケるかと思っただけだ」
『それは凄い攻めてきたね』
「俺は欲しいと思った物は必ず手に入れるタイプだからな」
『ふふ、私は物じゃないよ〜』
「だから手に入らぬ。」
『!……そうだね。』
そんな時だった、彼から電話が来たのは……
「……五条悟か」
『ッッうん……』
「煩いから早く出ろ。俺は向こうの部屋に居る」
『ありがとう。』
(君を好きになれなくてごめんね)
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作者名:アリス | 作成日時:2021年3月1日 18時