どうも、死んじゃった人です。2【呪術廻戦】 (ページ5)

今日:6 hit、昨日:19 hit、合計:5,398 hit

初めて〝普通〟をページ5

・

五条side

A「私はAA。今日からよろしくね。」

五条「！」

家入「わー」

夏油「凄いね。あの子。」

呪術高専の入学式が終わり教室に一人いると、俺はさっき高専前で弱そうな奴に声をかけられた。

シン・陰流か。

こいつに声をかけられたその時初めて俺は誰かに〝普通〟として接された気がした。

今まで会ったやつは媚びを売って来たり、俺を高く掲げるような奴らばかりだった。

そのいわゆる御三家という壁を、きっとコイツは知らない。

だから普通に俺と話すんだ。

五条「…五条悟。」

俺はあまり考えずに自分の名前をついそっけなく発した。

A「五条ね。了解。」

五条「ん、…」

やべぇ、なんでだろうか。コイツと目を合わせることが出来ねぇ。…俺病気？

夏油「ふっ、やっぱり凄いねA。」

Aとかいう奴のことで頭がいっぱいになっていた時、ふいに聞こえた声。

なんだ？この前髪野郎

A「？なんのこと？」

夏油「いや、なんでもないさ。…じゃあ私も。私は夏油傑だ。よろしくね。悟くん。」

夏油、か。こっちはまあまあ強いほうだな。前髪変だけど。

呪霊操術だな。

ん？待て、もしかしてお前らもう知り合いな感じか！？

やけに親しくね！！？？

五条「ん。てかくん呼びやめろ！！」

俺は何にかはわからないが、腹が立ち、くん呼びをやめろと怒鳴った。怒鳴ったといってもそこまでじゃねえし、くん呼びにもそこまで怒ってねえけど。

夏油「一々そんなことを…じゃあ悟だね。」

五条「…それでいい。」

呼び捨て、か。親以外に初めてされたかもだ。

家入「私抜きでなんか楽しそうにしてるし。」

また新しい奴がでてきやがった。

今度は誰だよ。

A「あ、ごめんね。家入」

家入「ううん。別にいいよ。んで、コイツが五条悟ね。」

五条「お前は？」

家入「家入硝子。…君とよろしくする気は、あんまりないかな。」

…コイツは反転術式使いか。こりゃ今年はやべぇ奴らの集まりだな。

五条「そ。俺もお前らと仲良くする気は一ミリもねーよ」

本当は結構コイツらとは仲良くする気はある。

でもんな柄でもねぇことできねえし。

A「そ、っか。」

ちょっとまて、なんでんな悲しそうな顔すんだよ。

俺がお前を虐めてる見てぇじゃんか。

五条「……で、でも別に…考えてやってもいい、かもしれない…かもしれない。」

なんか今日の俺、ずっと変だ。

・