オトナになるということ ページ33
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どれくらいベランダにいたんだろう。
気づけば2缶飲み干していた。
それでもほろ酔いの女2人は話し続ける。
ゆうこ「実は元カレから連絡きてさ」
A「え！」
ゆうこ「今さらなんだって話よ」
A「ゆうこ結構引きずってたもんね」
ゆうこ「引きずったわよ！あんな意味わかんない振られ方ある！？」
ゆうこが付き合っていたのは大学時代のサークルの先輩で、私もよく知っている人だった。
その先輩のことを嫌う人なんていなかったし、すごく人気のある人で、大学3年生のときに2人が付き合ったときは祝福したっけ。
そこから2年くらい付き合ってたけど、彼のほうからいきなりゆうこを振ってきた。
その言葉は
ゆうこ「俺じゃ幸せにできないって、なにそれって思ったわよ」
ゆうこが当時のことを思い出して憤りながら言った。
ゆうこ「そんなこと言われたらどうすることもできないじゃない。私の幸せの基準を勝手に決められたみたいで腹も立ったし。」
A「幸せの基準…」
ゆうこ「あの人が何を思って幸せにできないと思ったのか知らないけど、私にとっての幸せとあの人にとっての幸せは違うから」
ゆうこが昔を懐かしむような目をした。
ゆうこ「何もしてくれなくてよかったのに…私は一緒にいれるだけで幸せだったの」
お互いまだ若かったのかな、とゆうこが笑った。
A「…どうするの？先輩のこと」
ゆうこ「もう2年前に終わってるんだよ？無理だって」
A「そうなのかな…」
ゆうこ「同じこと繰り返されるのが怖い」
A「なんて連絡きたの？」
ゆうこ「…会いたいって」
A「…」
ゆうこ「まんまとドキドキしてる自分がむかつく。いい加減学習しろっての(笑)」
ゆうこ。
ゆうこには、幸せになってほしいよ。
もう終わってようがなんだろうが、心から好きだって思う人と一緒にいて。
気づいてないかもしれないけど、先輩の隣にいたゆうこは、誰も敵わないくらい綺麗だったんだよ。
A「好きなの？先輩のこと」
ゆうこ「…吹っ切れたつもりでいたのに、まだ好きみたい」
私たちは、迷う。
自分にとっての幸せが何かを考えて、思いとどまる。
夢を見ては自分を引き戻して、現実を生きようとする。
ゆうこ「大人になるってさー、切ないね。学生のときだったら私、何も考えずにあの人の胸に飛び込んでたよ」
オトナはみんな、ずるくて臆病だ。
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るみ(プロフ) - アリサさん» すぐに対応してくださってありがとうございます！こちらこそよろしくお願いします！！ (2017年8月5日 10時) (
レス) id: cdc5f762f7 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - るみさん» るみさんご指摘ありがとうございます(；ω；)！すぐに修正させていただきました。これからは疑問に思われることがないよう進めていきますのでよろしくお願いします…！ (2017年8月5日 10時) (レス) id: 2037863eb8 (このIDを非表示/違反報告)
るみ(プロフ) - 間違ってたらごめんなさい…！もしかしてお酒飲んでるのに運転したのかな？と少し疑問に思ってしまって。これからも更新楽しみにしています！ (2017年8月5日 9時) (レス) id: cdc5f762f7 (このIDを非表示/違反報告)
星夜(プロフ) - アリサさん» 更新ありがとうございます( ; ; )星夜自身も書き手をしているのでよく分かります…。占ツクメインではなく某青い鳥SNSです（笑）アリサさんのお話にひとめぼれしたので挫折しそうになっても無理せず頑張って欲しいです！！続きたのしみにしてますっ (2017年8月4日 19時) (レス) id: 443337c0c7 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 星夜さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです…自分で書いていると客観的に読めなくなるので星夜さんのコメントを読んで安心しました(；ω；)これからもお付き合いお願い致します！ (2017年8月3日 21時) (レス) id: 2037863eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ
| 作成日時：2017年7月19日 14時
