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S「ごめんね、わざわざ」
O「んにゃ、来ようと思ってたし。これ、魚」
S「結構釣れたの？」
O「んー。しょーくんに捌いて食わせよーと思って。おれ、頑張った」
S「まじ？サンキュー」
玄関先から、“カップルか？”ってつっこみたくなるような会話が聞こえてきて…
デレデレしてる櫻井さんの顔が弾む声から容易に想像できるんだけど。
私、ほんとにここにいてよかったのかな。
廊下からリビングに続くドアが開いて、クーラーボックスを抱えた櫻井さんが入ってきた。
私の姿を確認して、「あっ」って言うもんだから。
今、私がここにいること思い出したらしい櫻井さんが「あ、智くん…」って振り返った時には部長はすでに私の姿を捉えていて。
O「えっ…、Aちゃん、なんで…？」
『こんにちは…』
微妙な空気が２人の間に漂う。
やっぱりここで部長に会うっていうのは…間違いだったんだと思って、どうしよう…と俯いていると。
そんな２人の空気を壊したのは、櫻井さんだった。
S「付き合うことになったんだ、俺達」
櫻井さんはクーラーボックスをキッチンに置いて、そう言いながら私の隣に立った。
O「あ、そうなの？」
私に視線を向けて、確認するようにそう言った部長に『…はい』と答えた。
S「智くんにはちゃんと報告しとかなきゃなって思ってたから、ちょうど良かったよ」
O「なんだよ、ちゃんと報告って(笑)まぁ、おめでとう…って言えばいいのか？わかんねーけど、よかったじゃん」
S「はは(笑)ありがとう」
私は部長のどんな反応を期待していたんだろう。
「なんてことない」…みたいな、普通の反応をする部長にモヤモヤしてしまって。
隣で笑い合う２人とは反対に…なんだか泣きそうになる。
櫻井さんと付き合うって決めたのに。
私は心のどこかで、部長が焦るんじゃないかって、ショックを受けるんじゃないかって。
そしたら前みたいに「おれのなのに」って言ってくれるんじゃないかって。
そう期待してたんだ…
S「A、どうした？ボーッとして」
『あっ…いや、なんでもないです…』
とんでもないことを考えてた罪悪感で、櫻井さんの顔が見れない。
それなのに、櫻井さんはすごく優しくて…
「ならいいけど…」って、頭をポンポンって撫でてくれた。
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Haruno(プロフ) - ユカリさん» コメントありがとうございます！私も書いていてスッキリした回でした（笑）思わぬところで智の地雷を踏んでしまった主人公でしたが…今後も楽しみに♪よろしくお願いします(´∀｀*) (2018年6月13日 11時) (
レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます！燃え続けて頂けるよう、今後も頑張ります(´∀｀*) (2018年6月13日 11時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - Harunoさんはじめまして。前からとても楽しく読ませて頂いています。私は智担なのですが、部長とくっついて欲しいなぁ、ってずーっと思ってましたが、なんか今回の読んでスッキリしました。なぜだろ笑。主人公ちゃんがどー出るのか今後も楽しみにしています。 (2018年6月4日 13時) (レス) id: 2ef62dda40 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - Haruno様 おはようございます。コメントですが、ありがとうございます。Haruno様にそう仰って頂けて嬉しいです♪凄く萌えてますよ、、こちらこそよろしくお願いします (2018年5月30日 11時) (レス) id: 5c6683ff73 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいさん» こんにちは！コメント有難うございます(*´∀｀*)やっと、先へ進みそうな予感です(^^)翔さんに傾きつつあった気持ちや翔さんの今後の動きなど…注目して頂けたら幸いです！引き続きよろしくお願いします(*´∀｀*) (2018年5月29日 17時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2018年5月8日 2時
