167 ページ21
.
下唇を噛んで、俯く私に…「Aちゃん」って、優しく声を掛けてくれる部長。
O「顔、あげて」
首を横に振る私の頭を、部長はポンポンって優しく撫でてくれたけど。
私は顔を上げられない…
O「Aちゃん…、おれ結婚しないよ？」
『えッ？！』
思わず顔を上げると、目の前にはいつも通りのふにゃっとした優しい笑顔の部長がいて。
……あーー、いつもの部長だ。って、嬉しくなった。
長いこと、この顔を見てなかったな…私。
O「ふふ(笑)やっと顔上げてくれた」
『あ……』
O「おれの机に乗ってたやつ見たんだって？」
『誰からそれ…』
O「ん？ニノと相葉ちゃん」
『え……』
いつ話したんだろう、私。
ほんと、お店での記憶がかなり曖昧だ。
O「あれね、ねーちゃんから頼まれたやつでさ」
『ねーちゃん……』
お姉さんってこと？
頼まれたって…でも……
『あの手紙には……、私たち２人のことって…』
O「はは(笑)結構、読んでんなぁ」
『はっ……ごめんなさい…。パンフレットから手紙が落ちて、つい…』
O「いいよ、別に。ねーちゃんの旦那になるやつさ、おれの友達なの。だから、あんな書き方になったんだろうけど…。まぁ、誤解されてもしょーがねーか。でも、ほんと違うから。千花はねーちゃんだよ。なんでか知んねーけど、結婚式の相談をおれにしてくんだよ、２人して。友達、大樹っつーんだけど。結構長く付き合ってんのに、いまだにねーちゃんに頭あがんなくてさ…」
珍しく…というか、初めてこんなに喋る部長を見た気がする。
普段あまり話さない部長が、いつもより饒舌なのは、私の誤解を解くためって思ってもいいのかな。
「そもそもおれん家に遊びに来た大樹がねーちゃんに一目惚れして…」って、お姉さんとその恋人の馴れ初めまで話し始めた部長。
姉弟仲良いんだなーって、お姉さんのことを話す部長の話し方でよく分かる。
饒舌に話す部長に相槌を打ちながら、私はなんの話を聞きたかったんだっけ？と…当初の目的を忘れかけてた時、部長から衝撃の一言。
O「この前の風邪の時もねーちゃんが看病に来てくれてさ。あん時は、マジで助かった」
『えッ？！』
O「ん？」
『あの…熱が出た時？相葉さんのお見舞い受け取った…？』
O「うん。てか、よく知ってんね、Aちゃん」
『うそ……』
あの綺麗な人…お姉さんだったの？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1294人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haruno(プロフ) - ユカリさん» コメントありがとうございます！私も書いていてスッキリした回でした（笑）思わぬところで智の地雷を踏んでしまった主人公でしたが…今後も楽しみに♪よろしくお願いします(´∀｀*) (2018年6月13日 11時) (
レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - 三毛猫さん» コメントありがとうございます！燃え続けて頂けるよう、今後も頑張ります(´∀｀*) (2018年6月13日 11時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - Harunoさんはじめまして。前からとても楽しく読ませて頂いています。私は智担なのですが、部長とくっついて欲しいなぁ、ってずーっと思ってましたが、なんか今回の読んでスッキリしました。なぜだろ笑。主人公ちゃんがどー出るのか今後も楽しみにしています。 (2018年6月4日 13時) (レス) id: 2ef62dda40 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫(プロフ) - Haruno様 おはようございます。コメントですが、ありがとうございます。Haruno様にそう仰って頂けて嬉しいです♪凄く萌えてますよ、、こちらこそよろしくお願いします (2018年5月30日 11時) (レス) id: 5c6683ff73 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいさん» こんにちは！コメント有難うございます(*´∀｀*)やっと、先へ進みそうな予感です(^^)翔さんに傾きつつあった気持ちや翔さんの今後の動きなど…注目して頂けたら幸いです！引き続きよろしくお願いします(*´∀｀*) (2018年5月29日 17時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haruno*
| 作成日時：2018年5月8日 2時
