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駆け足で給湯室に入ろうとすると、ちょうど隣の喫煙室から櫻井さんが出てくるところだった。
『お疲れ様です』
S「お疲れー」
給湯室で、川原さんが淹れてくれたコーヒーの残りを、相葉さんのカップ、部長のカップ、私のカップに注いでいると…
S「それって、俺も貰える？」
って、扉にもたれている櫻井さん。
なんか、すごい疲れてる…？
『はい、大丈夫です。えっと…カップは…』
S「その黒白のやつ」
櫻井さんのカップに、コーヒーを注いで『ミルクと砂糖、どうします？』って聞いた。
S「いらねー」
ですよね。
この感じで、甘いコーヒーしか飲めませんって言うのもちょっとギャップ萌えだったけど…
違うよね。
なんて余計なことを考えながら、櫻井さんにコーヒーを手渡した。
S「サンキュー」
そう言って、コーヒーを一口飲むと「あっ、川原さんコーヒーじゃん」って笑った。
笑った…
初めて見るその笑顔に思わずキュンとする。
S「やっぱ、うめーな。誰か打ち合わせ？」
『二宮さんと松本さんが…』
S「あー、携帯ゲームのやつかな。それ、グッズ展開で相葉が入る予定になってるはずなんだけど、相葉もいた？」
『いえ。相葉さんはいなかったです』
S「まだそこまで話いってねーのかな。松本にしちゃ、やけにてこずってんな…」
他の人の仕事まで頭に入ってるんだ。
仕事はできる人なんだよね…
それが分かってるから、余計に反論できないって言うか…自分の不甲斐なさが身に染みて、この人の前に立つと居たたまれなくなるんだ。
こんな弱音を吐けばきっと、「だったらちゃんと仕事してもらえます？」とか言われちゃうんだろうけど。
私の中のアメとムチは、大野部長と櫻井さん。
櫻井さんにムチで叩きのめされた後、必ず大野部長がアメの様に甘く甘やかしてくれる。
そして必ずこう言うんだ。
「自信を持ってデザインを仕上げれば、必ず翔くんが相手を納得させて売り込んでくれるから。その為にはAちゃんがこれだっていうデザインをしなきゃだけどね」って。
優しい言い方だし、慰めてくれてるのも分かるけど…
でも、何気に１番傷付く。
つまり、私はこれだ！っていう仕事がまだできてないってことだから。
新人だからって甘えも許されない。
１番甘やかしてくれるのも大野部長だけど、１番厳しいのも大野部長ってこと。
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Haruno(プロフ) - keiさん» コメントありがとうございます！みんなから可愛がられる主人公がかなり羨ましく思いながら書いてます（笑）続き、楽しみにしていてください(´∀｀*) (2017年9月13日 5時) (
レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます。こんな職場あったら天国ですよねー（≧∇≦）私も働きたいです… (2017年9月13日 5時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - めずらしく翔さんがお優しい(*´ω｀*)しかも、抱きしめてくれる！ニノちゃんには食事に誘ってもらえるし〜(//∇//)続きたのしみにしてま〜す＼(^.^)／ (2017年9月9日 16時) (レス) id: 6133f4f2c1 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 今日翔くんがかっこいいー！ニノちゃんにも見守られてて幸せもんだわー。この職場に行きたい。 (2017年9月9日 12時) (レス) id: b16eeb3d0e (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます！フワフワしてそうで、やる時はやるっていう智さん！私も大好きです(≧∀≦) (2017年9月9日 9時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2017年7月16日 0時
