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大野部長が貸してくれたUSBをパソコンに挿し込んで、ファイルを開く。
大野部長の過去の作品…の数々が並んでいた。
『凄い…』
ありきたりだけど、その一言しか出ない。
もちろん、部長のデザインする物全てが…イベントのポスターにしておくにはもったいない程の作品なんだけど。
その企画の全てに櫻井さんが絡んでいることにビックリした。
いや、ほとんど中心となって動いているのが櫻井さんだと思う。
本来ならデザインの売り込みが済めば、櫻井さんは絡まないはずなのに。
というか、こんな一流企業の企画を中心となって動かせるなら、なんでうちみたいに小さなデザイン事務所で営業してるんだろう。
こんな風にデザインできるかはわからないけど…
とりあえずやってみなきゃ。
今請け負ってる仕事もいくつかあるし…
どれから済ますのが効率がいいんだろう。
昔からそう。
夏休みの宿題とかも、うまく計画を立てられずにギリギリになるタイプだったんだよね。
うーーーっと唸りながら、資料とスケジュール帳とにらめっこするけど、全く進まない。
N「何唸ってんのよ(笑)」
いつの間にか打ち合わせから戻ってきていた二宮さんが、「はい、お土産」って私がいつも飲んでるカフェラテを机に置いた。
『ありがとうございます…』
N「どうだった？打ち合わせ」
二宮さんは自分の椅子を私の机の方に寄せて、今日の打ち合わせの資料を手に取った。
N「なに？あなたがデザインすんの？」
『はい…大野部長からそう言われてしまって』
N「よく向こうサイドが了承したね」
『了承はしてもらってないです…２週間後にデザインを提出して、相手が納得すれば…私が担当することになります』
N「ふーん…まぁ、頑張りなさいよ」
そう言った二宮さんの顔はすごく優しくて。
見上げた時に目が合うと、私の頭をポンポンと撫でた。
その瞬間、張り詰めていた緊張の糸が解けた気がした。
N「飯は？行けそう？」
『あっ…』
あの誘い、社交辞令とか励ます為のものじゃなかったんだ。
N「ん？まだ仕事残ってんの？」
『はい、これを櫻井さんに渡して…あと、仕事の効率の悪さをどうにかしたいなって思ってて』
N「あー(笑)あなた、仕事遅いもんね」
って、二宮さんが可笑しそうに笑ってる時に内線が鳴った。
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Haruno(プロフ) - keiさん» コメントありがとうございます！みんなから可愛がられる主人公がかなり羨ましく思いながら書いてます（笑）続き、楽しみにしていてください(´∀｀*) (2017年9月13日 5時) (
レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます。こんな職場あったら天国ですよねー（≧∇≦）私も働きたいです… (2017年9月13日 5時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - めずらしく翔さんがお優しい(*´ω｀*)しかも、抱きしめてくれる！ニノちゃんには食事に誘ってもらえるし〜(//∇//)続きたのしみにしてま〜す＼(^.^)／ (2017年9月9日 16時) (レス) id: 6133f4f2c1 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 今日翔くんがかっこいいー！ニノちゃんにも見守られてて幸せもんだわー。この職場に行きたい。 (2017年9月9日 12時) (レス) id: b16eeb3d0e (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます！フワフワしてそうで、やる時はやるっていう智さん！私も大好きです(≧∀≦) (2017年9月9日 9時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno*
| 作成日時：2017年7月16日 0時
