私の一番キライでスキな生き物4【銀魂】

鬼が二十五匹 ページ24

ムッ…無理だァァァァァァ!!



こんな素敵な娘僕には食べることなんてできない!!



《おーっと結野衆チームついに動きが止まってしまった!!》



《相次ぐパンデモニウムさんの魅惑の言葉に戦意を喪失してしまったかァァ!!》



《そうこうしている間に巳厘野衆チームついにパンを平らげた》



｢ああ"あ"あ"あ"｣



｢負けちゃう…!｣



《ピーンチ!!結野衆チーム敗北決定かァァ!!》



｢早くしないと!!そうだわ!!食べやすいように私を床に落とすの！！早くお願い!!｣



｢そーいう問題じゃないんです
あなたのそういう優しい所が1番の障害…｣



｢新八どくネ
私に任せとけ｣


｢(?すごい勇ましいこと言ってるけどなにするんだろう)｣



｢!!｣



そんなことを思っていると神楽ちゃんはいきなり



｢ほあちゃぉぉぉぉ｣



と叫びながらドゴォとパンデモニウムを蹴った



｢パッパンデモニウムさんんんんんんんん!!｣



《あーっと結野衆チーム強引にパンデモニウムさんの縄を解いた!!
しかし勢いづいたパンデモニウムさん宙を舞って行く》



パンデモニウムさんがパクンと相手の鬼神の口に入る



《あーなんということでしょう!!
偶然にも隣にいた巳厘野衆チーム夜叉丸の口にパンデモニウムさんが吸いこまれていったァァ!!》



｢何をしとんじゃァァお前はァァ!!｣



｢おいィィィ!!パンデモニウムさんを返せェェェ!!｣



《これは結野衆チーム手痛いミス!!
食べるパンを失ってはパン食い競走に勝てるワケもありません》



｢フハハハハ
どうやら一戦目は我等巳厘野衆の勝ちのようだな｣



うう…次で巻き返さなきゃ…



｢まだだァァァァ!!｣



ドォンとけたたましい音が部屋に響く



｢!!｣



《おおーっと結野衆チーム突如直接攻撃にうつったァァ!!
すさまじい猛攻!!巨大な式神を組み伏せ反撃のスキも与えぬ連続攻撃》



どんどん鬼神のお腹を殴り続ける神楽ちゃん



《執拗にハラを攻め続ける!!
これは…ひょっとしてこれは》



｢出せコルァァァ!!｣



神楽ちゃんの声と共に鬼神がゲボロシャァァァァと吐く



｢んーどこだろ
なかなか見つからないネ｣



ぬちゃビチャとその嘔吐物を触る神楽ちゃん



｢うっ…｣



思わず口を塞ぐ



｢あっ…あった!!｣



｢二匹食ったからどっちがどっちだかわかんなくなっちゃったけどどっちにするネ新八｣



｢食えるかァァァァァァ!!｣

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