私の一番キライでスキな生き物4【銀魂】

鬼が十六匹 ページ15

｢そ…それじゃあ結野アナの天気予報を外させ彼女をお天気お姉さんから引きずり下ろそうとしているっていうのは…｣



私がそう言いかけると丁度結野衆の人が叫ぶ



｢御頭
もっもうこれ以上もちません｣



｢こたえろォォォ!!必ず天気を晴れにするんだ!!｣



｢もっ…もうダメだァァ!!呪法が……！
呪法が押し返されて｣



｢ぎぃやあああああああ｣



結野衆の人が負けると突然雲が暗くなる



やがてポツポツポツと降り始めすぐにザァァァァァと本格的に降り始めた



｢!!｣



｢う…うう…｣



｢み…みんな…｣



｢そう…クリステル様にふりかかる災いは全て一人の男の呪法によってもたらされたもの
巳厘野衆頭目
晴明様に匹敵する力を有すると噂される
黒き陰陽師……
クリステル様の元旦那 巳厘野道満でござんす｣



｢あ…あれが結野アナの…元旦那さん…｣



｢…そう結婚したとはいえ全く心も開かれずても握らないまま晴明様に妻を奪われた男｣



｢その怨恨によりクリステル様の天気予報を呪法で阻害
こうして毎日晴明様とお天気戦争をくりひろげる｣




｢晴明様が天敵
お隣さん…巳厘野道満でござんす｣



｢うぐぐっ｣



｢道満…｣



｢ククク…アッハハハハハハ
晴明どうやら今日も俺の勝ちのようだな!!
また外れてしまったな妹の天気予報
降板を待たずして辞めてしまえばいいものを
天気も当てられぬというのにのうのうとテレビに出続けるとは
兄弟揃ってツラの皮だけは厚いらしい｣



｢道満貴様ァァァ!!｣



晴明さんはそう叫ぶと懐に手を入れる



また戦いが始まるの?!



｢回覧板じゃァァ｣



回覧板んん?!紛らわしい!!



すると晴明さんはすごい力でドォンと道満さんに投げる



だが道満さんはパンと回覧板を受け取る



｢何!!｣



｢クク…晴明
最強の陰陽師の名を欲しいままにしてきたお前の呪法とて最早俺にかすり傷一つ負わすことは叶わん｣



道満さんはヒョイと回覧板を広げる



｢ほう 町内会秋の松茸狩り旅行か
…どうしようかな｣



｢オレはもう昔の俺ではない
貴様ら兄弟に復讐せんがため生まれ変わったんだよ晴明｣



｢晴明お前欠席かならば出てやるザマーミロ｣



最後の言葉のせいでかっこよさが二分の一になってる…



｢…道満 貴様一体何を…｣



｢我等巳厘野衆にはむかうにも幾度の呪法合戦に破れ最早お前の元に共に戦えるものなどおるまい｣



｢妹を護る盾は晴明 もうお前だけだ｣

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