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【A : なぁ涼太】
【どうしたん？】
【A : 明日、一緒に帰ろうって先輩に言われてんけど...】
【中務先輩？】
【A : うん、そう】
【わかったー。じゃあ俺1人で帰るし、気をつけてね？】
【A : わかった！】
夜Aに言われて、何となく朝も一緒に行く気になれなくて、寝坊しがちなAを置いて、いつもより早い時間に家を出た。
初めて1人で学校に行ってたら、校門のそばで同じクラスの女の子に声を掛けられた。
『片寄くん、おはよう』
「あ、早見さん...だっけ？おはよう』
『今日1人なんだね』
「ん、まぁ...今日はね」
『あの...もしかして帰りも1人？』
Aが休みだと思ってるのか、そう聞いてきたから、そうだよって言ったら、一緒に出かけないかって誘われた。
今まで女の子に誘われたことは何度かあったけど、何となくAと帰るからって断ってたけど、今日はその口実もないしって承諾した。
『私片寄くんと話してみたかってん』
照れたように言う彼女は、きっと普通の男子は可愛いって思うんやろうなって。
俺はなぜかなびかなかった。
結局一度もAと顔を合わせない、人生で初めての日を過ごした俺は、なんだか上の空で授業も頭に入ってこなかった。
『片寄くん、もう行ける？』
「あ、うん。行けるで」
違和感しかない距離感、相手、風景。
廊下にいる人たちも、不思議そうな表情をしている気がした。
Aのクラスの前も覗き込むことなく通過して、俺は早見さんと学校を出た。
2時間ぐらいカフェにいたのかな。
途中で早見さんが言った言葉にハッとした。
『片寄くんって意外とクールなんだね？いつもニコニコして登下校してるの見てたから、なんか意外(笑)』
涼「え、そうかな？」
『だってさっきから全然笑ってないよ？返事もふたつ返事だし。気付いてなかった？』
可笑しそうに笑ってる早見さんに申し訳なかった。
普段ニコニコしてるなんて、意識したこともなかった。
Aだから笑顔になれて、Aだから何でも話せて、Aだから意識が他に向くことなんてなかったんだ。
そう気付いたら、今、中務先輩といるかもしれないって考えただけで、頭が可笑しくなりそうだった。
『やっぱり、Aちゃんのことが好きなんだね。それがわかってよかった。今日は時間くれてありがとう』
同級生のはずなのに、早見さんは俺よりずっと大人みたいだ。
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べてぃ。(プロフ) - 春さん» クリスマスは本来日本とは関係のなかった行事ですが、近年イベントとして派手に取り扱われているけど、本来の意味は知らない人が多いということで、そのような表現をしました。今後ともよろしくお願いします(^^) (2020年6月17日 21時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - 春さん» 返信遅くなりすいません。誤字に関しては直しました。色々と教えて下さりありがとうございます（ ; ; ）プレゼントに関してですが、日本のお話です。→続き (2020年6月17日 21時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続けてのコメントですみません(>_<) 主人公ちゃんが居る所って海外とかじゃないですよね？ だって日本では縁のないはずのクリスマスってあった ので...。 (2020年5月4日 11時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
春 - おはようございます(*^^*) 物語読んでいて疑問に思ったのですが...。 (涼) プレゼントのここの部分 日本とは縁のないはずのクリスマスに、なぜか心を躍らせて街を歩く無数のカップル達。 これって日本のお話ですよね？ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
春 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ページ9のここの部分 ○○←名前は亜嵐に肩に頭を乗せる。 これ正しくは亜嵐の肩にではないんでしょうか？ (2020年5月4日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年7月25日 18時
