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それからの私は、ここから出ることを許されなくなった。
龍友が自分のことを“僕”って言ってるのも聞かなくなった。
このマンションの一室でずっと、龍友の帰りを待つだけの日々。
龍「ただいま」
「おかえりなさい」
龍「お、うまそうやん」
私が作った手料理を、ほとんど毎日一緒に食べて、一緒にベッドに入る。
龍「なぁ」
「ん？」
龍「今度3連休もらってんねんけど」
「そうなんだ」
龍「旅行...行こか」
意外だった。一歩も外に出したがらない龍友がそんなことを言うなんて。
「え、いいの？」
龍「いいに決まってるやん。行こうや、沖縄」
「ん、行きたい」
行ったことないから、嬉しかった。
龍友と外に出れるんだって。
いよいよ旅行当日が来た。
龍「準備できた？」
「ん、できたよ」
龍「じゃあ行こ」
いつもよりも優しい龍友に、少し違和感を感じないこともなかったけど、それよりも嬉しさが何倍も勝ってた。
飛行機に乗って、目的地に着く。
美味しいものをいっぱい食べて、海にも入って、マリンスポーツも楽しんで。
向こうにいる龍友の知り合いともご飯に行ったりして、人生で1番楽しい時間だった。
「龍友」
ホテルの部屋に戻って、龍友に話しかけた。
龍「どうした？」
「連れて来てくれてありがとう。すごく楽しかった」
もう明日には帰るなんて、って少し寂しくなった。
龍「なぁ...」
「ん？」
龍「分かってんねん...Aに最低なことしてるって」
「どうしたの？」
突然龍友が真剣な面持ちで話し出したから、すごく不思議に思った。
龍「だって最低やん(笑)Aが他の男といるの見て、嫉妬して、家のドアに外鍵まで付けて閉じ込めて。おまけに自分の欲に任せて毎日のように抱いてるやなんて。俺何してんねんって思ってる。わかってんねん」
自嘲気味に言う龍友に、返す言葉が見つからなかった。
龍「おまけに今日、どうしようと思ってたと思う？俺、Aのこと、沖縄に置いていこうと思っててんで(笑)ほんま最低やろ。こんな男、嫌やろ」
「え...」
龍「一緒にいたら、ずっとAのこと閉じ込めてしまうって思って、沖縄の知り合いに頼んで面倒見てもらおうって思ってん...何も言わんまま、置いていこうって思ってた」
「そう...なんだ」
私は龍友から捨てられるんだ、ってそう思ったら怖くて、悲しくて、胸がキュッとなった。
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べてぃ。(プロフ) - 春さん» クリスマスは本来日本とは関係のなかった行事ですが、近年イベントとして派手に取り扱われているけど、本来の意味は知らない人が多いということで、そのような表現をしました。今後ともよろしくお願いします(^^) (2020年6月17日 21時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - 春さん» 返信遅くなりすいません。誤字に関しては直しました。色々と教えて下さりありがとうございます（ ; ; ）プレゼントに関してですが、日本のお話です。→続き (2020年6月17日 21時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続けてのコメントですみません(>_<) 主人公ちゃんが居る所って海外とかじゃないですよね？ だって日本では縁のないはずのクリスマスってあった ので...。 (2020年5月4日 11時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
春 - おはようございます(*^^*) 物語読んでいて疑問に思ったのですが...。 (涼) プレゼントのここの部分 日本とは縁のないはずのクリスマスに、なぜか心を躍らせて街を歩く無数のカップル達。 これって日本のお話ですよね？ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
春 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ページ9のここの部分 ○○←名前は亜嵐に肩に頭を乗せる。 これ正しくは亜嵐の肩にではないんでしょうか？ (2020年5月4日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年7月25日 18時
