『2-2』 ページ7
.
で、頼まれてた鮭おにぎりとアイスを適当にカゴに入れて
自分達のを買ってないことに気づく。
「ヒョーン、コーラでしたっけ、サイダーでしたっけ？」
って叫ぶセフンに
「ベクはコーラ！！これ絶対ー！」
って叫び返す。
近くにあったおにぎりを俺の分として何種類かカゴに足して
駆け足で戻ってきたセフンのコーラも足して
セフンが選んだおにぎりも足して
合計金額、かなりになった。
まぁ、これは後で返してもらったからいいんだけどー。
それでコンビニを出たんだけど
やっぱりお腹減った、と思って
買ったばっかりの袋をガサゴソして
自分のおにぎりを取り出す。
俺は明太子で、セフンはなんか、牛肉のやつ。
ペリペリって包装ビニールを破って
コンビニ前のゴミ箱に捨てた。
パクって食べたら
そりゃまぁ明太子の味で。
お腹すいてたから何でも美味しいし、いいんだけど。
セフンに一口ちょーだい、って言おうとして驚いた、って話。要するに。
「え、おにぎり半分に割ってから食うの？」
「………あぁぁぁ、、癖がうつった。」
って、ここで登場なわけ。
「え、なんでおにぎり、わざわざ半分に割んの？
え、マジで？なんで？
俺、そんな食べ方する人、初めて見た。」
って興奮しっぱなしの俺と
「あぁぁぁ、、、」
って落ち込みまくりのセフンでアンバランスなわけ。
「ねぇ、なんで？なんで？ねぇ、なんで！？」ってしつこく聞き倒したら
はぁぁぁぁぁぁ、って思いっきり溜息です、って感じの溜息の後に
「あいつの、癖なんですよ。」
って話し始めた。
「あいつ、あ、Aのことなんですけど」
「昔から変な癖？習慣？みたいなのがあって。たくさん。」
「例えば
りんごを食べる時、必ず横向きに一度切る、とか
家から出るのは絶対に右足から、とか
テスト前日には月に手をあわせる、とか」
「これもその一種なんです。」
「おにぎりを半分に割ってから食べる。」
「変でしょ？」
「僕も変だな、っていつも思ってました。
中身が違うはずないのに、いちいち確認するんですもん。」
「それを面白がって真似したら怒るんですよ。
馬鹿にしないでー！って。」
「それが、なんていうか、なおさら面白くて。」
「ずっと真似して馬鹿にしてたら、、、」
「うつりました。」
困った顔をしたセフンが
少しだけ楽しそうにおにぎりを食べたのを見て
あ、って思う。あぁ〜、って。
あぁ〜、牛肉のおにぎり、食べ逃した〜、って。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 158人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こ - 更新ずっと待ってます！！ (2019年5月23日 22時) (
レス) id: dac06a2320 (このIDを非表示/違反報告)
K.S.A.t(プロフ) - 慧さん» いつもいつも暖かいコメントありがとうございます〜！！ ノロノロ更新にはなりますが、楽しんで頂けるよう全力を尽くします！笑 (2017年6月5日 22時) (レス) id: f01fac4db1 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 待ってました〜。新しい楽しみが出来た。 (2017年6月1日 13時) (レス) id: b94228d3af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K.S.A.t
| 作成日時：2017年5月31日 0時
