『5-3』 ページ20
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お客さんの出入が落ち着いた頃に
ホットカフェオレを持って行ってあげたら
携帯をポチポチしてたAが
文字通り「わぁ〜い」って喜んだ
最後のお客さんが、ご馳走様でした、って会釈してくれたのに
僕なりに愛想よく返して
あ、あのお客さん、常連さんだ、ってようやく気づく
多分、Aだったら
そんなことも、ちゃんと覚えていて
「またのお越しをお待ちしておりまーす！」とか言えちゃうんだろうな
なんて考えながら閉店準備をしていたら
「ギョンスさん、フロアの掃除終わったんですけど手伝うことありますか？」
って、僕と2人でラストまで残ってた後輩君
「ううん、大丈夫。グラス並べたら終わりだから、先帰っちゃっていいよ。」
「ありがとうございます！
じゃあ、お疲れ様でした〜！」
若いっていいなぁ、元気だな。
語尾に"！"ついてたよ
こっちはクタクタだっていうのにさ、
２つしか違わないのに、なんかもうすごい歳の差を感じるよ、、
…………。
さっさと片付けちゃおう
あんまりにも待たせたら、Aが怒るだろうし
「お待たせ、」
サロンの腰紐を解きながら、控え室に入ると
「あーお疲れさまー」
って、机の上にある紙と携帯とにらめっこ中のA
「それ、何？」
「来月のシフト希望〜
まだ出してなくてさ〜、ギョンちゃん出した？」
「いや、僕もまだ、」
「早く出さなきゃ、通らない〜」
「店長、出された順にシフト入れていくからね、」
「そーそー。…あの面倒くさがりめ〜」
「Aに言われるなんて相当だね。」
「何が言いたいの、ギョンちゃん。」
「着替えてくるね、僕。」
「あ、逃げたな〜。」
結局、2人でシフト希望を書いて
店長の机に叩きつけておいた。
通るかな、
通らないだろうね、って
12日〜20日まで連休ください、
旅行とかじゃないけど休みたくて、って
通るわけがない
そろそろ行こうか、って時に
忘れ物！ってバタバタと従業員ロッカーに駆け戻ったAに思わず溜息をつきながら
裏口を開ける
「外で待ってるよ〜」って。
「………あ。」
目が合って、ペコって頭を下げて
結局、外に出ないまま裏口の扉を閉めてしまった
まぁ、こうなるだろうとは思ってた
頭の片隅では、きっとこうなるだろうな、って
あーあ、面倒だなぁ、、
Aから文句を言われるのはきっと僕だろうし
こんなことなら、ドーナツを２つ奢ってやる方がずっと楽なのに
あーあ、面倒だなぁ、、
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こ - 更新ずっと待ってます！！ (2019年5月23日 22時) (
レス) id: dac06a2320 (このIDを非表示/違反報告)
K.S.A.t(プロフ) - 慧さん» いつもいつも暖かいコメントありがとうございます〜！！ ノロノロ更新にはなりますが、楽しんで頂けるよう全力を尽くします！笑 (2017年6月5日 22時) (レス) id: f01fac4db1 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 待ってました〜。新しい楽しみが出来た。 (2017年6月1日 13時) (レス) id: b94228d3af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K.S.A.t
| 作成日時：2017年5月31日 0時
