『3-3』 ページ13
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「帰んないの？」
部屋に戻ると完全リラックスモードでベッドに寝転びながら漫画を読むA。
「帰んない。」
「そう、」
「帰っても誰もいないし、今日。」
「一人ぼっち、嫌いだもんね。」
「うるさい、
…寂しがり屋のセフン君のとこに来てあげてるだけ。仕方なくね。」
「誰が寂しがり屋だって？」
「お！せ！ふ！ん！」
………。
「…あ〜、はいはい。寂しい、寂しい。
来てくれて嬉しいよ〜。」
「心こもってないなぁ〜。」
「心込めてほしいなら、ベッド返して。」
「セフンのものは〜、私のもの〜。」
「Aのものは、僕のもの？」
「じゃない。」
否定かよ、それも食い気味の。
「ねぇ、それよりこれの続きは？」
って、さっきまで読んでた漫画をヒラヒラさせてる。
それより、って。それより、だってさ！
「まだ新巻出てない。来年くらい、って書いてるでしょ。」
「…っち。」
おい、こら、舌打ちしたな、今。
「そんな態度悪い子にはご飯作らない、って。母さんが。」
「え！？」
「母さんが、Aみたいに態度悪い奴には、ご飯作らないって。」
「え！？ご飯食べてっていいの？」
おいこら、人の話聞いてたか？今。
「いや、だから、」
「セフンママのご飯〜！楽しみ〜。」
僕の話もそこそこに鼻歌まで歌い始める始末、、
…まぁ、もういいか。
なんか、嬉しそうだし。ちょっと可愛いし。
ちょっとそっち寄って、って壁側に行かせてから
僕もその隣に、よいせ、って寝転がった。
パラパラと流し読みしてる漫画を隣から覗き込む
「あ、このシーン、好き。」
そのページを指さすと
あー、分かる、って気の抜けた返事と
爪、紫色ー、って楽しそうな声
「僕が全部剥いたからね。」
「え〜、それはご苦労であった。」
「皮剥くの面倒だからって、全部任せるのやめて。」
「だって、爪に入るじゃん。」
「こんな風にね、」
「うん、それが、、ヤダ。
せっかくのネイルが台無しになるじゃない。」
「ネイルしてないよね、」
「うん、してない。」
はぁ〜、って深いため息をつく。
僕がそれ以上怒らないのを、Aは知ってるから
ふふふ〜ん、って得意げに笑って、またページを操り始めた。
結局、母さんのご飯を美味しい、美味しい！って言いながらパクパク、、
いや、バクバク食べて
送りなさいよ〜、って母さんの一言で家まで送る、いつもの流れ。
裏に住んでる、ってのに。
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こ - 更新ずっと待ってます！！ (2019年5月23日 22時) (
レス) id: dac06a2320 (このIDを非表示/違反報告)
K.S.A.t(プロフ) - 慧さん» いつもいつも暖かいコメントありがとうございます〜！！ ノロノロ更新にはなりますが、楽しんで頂けるよう全力を尽くします！笑 (2017年6月5日 22時) (レス) id: f01fac4db1 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 待ってました〜。新しい楽しみが出来た。 (2017年6月1日 13時) (レス) id: b94228d3af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K.S.A.t
| 作成日時：2017年5月31日 0時
