未知数 Ep.4

159 ページ9

滝沢「まず初めに、ガールズジャニーズJr.の研修制度を切り上げることになりました。



桃瀬を近くで見ていた君らならわかると思うけど、もう限界だと思うんだ。



メンバーにも、本人にも個人仕事が増えてきて、アンダーを活用したいがためにガールズを酷使してることになってた。



改善したほうがいいって案も各方面から出てきたから、ここでちょっと切り上げと見直しになった。



これに関しては決定事項だから、許して欲しい。」



岩本「正直俺たちの中でもその件に関しては改善できないか相談しました。



俺たちの関係はこの程度で崩れるわけじゃないし、気持ちよく見送ろうと思います。」



深澤「ただ問題は…それっていつからの話ですか？」



滝沢「それに関して、決めてもらうことがある。



Snow Man、増員するのはどうかな。」



「「「「「「「え？」」」」」」」



阿部「えっと、それは、俺たちじゃ実力不足ということですか？」



宮舘「デビューはこの6人でできないということですか？」



渡辺「何が足りないんですか？」



深澤「滝沢くんは何を考えているんですか？」



岩本「Aがびびってるから。



まだ滝沢くん何も言っていない。」



佐久間「誰が、とかも聞いてないし今からいろいろ説明あるからちょっと一旦落ち着こう？」





増員…


何がしたくてそうなってるのか、何が足りないのか、Snow Manの皆さんがした質問ひとつひとつ答えを考えたけど、何ひとつわからなかった。





滝沢「お前らのポテンシャルを否定するわけでもないし、退所させるための策でもない。



ステップアップして、Snow Manをもっと大きくしていくためのものになればいいなという話になった。



けど…俺の意思ではない。」





副社長である時はポーカーフェイスを崩さない滝沢くんの顔が歪んだ。





深澤「どういうことですか？」



滝沢「お前らのことを、Snow Manを6人でデビューさせることはできない。



お前らの力が足りなかったわけじゃない。



俺の、俺の力不足だ…本当にすまなかった。」



岩本「頭あげてください！」



阿部「僕たちが滝沢歌舞伎に抜擢されて、ここまでやってこられたのは間違いなく滝沢くんのおかげです！」

160→←158

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す