怪異使いの少女肆 (ページ7)

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陸拾参ページ7

わたしが目を覚ましたのはゆうえいのイベント終わってからだった

病院で目覚めたのは二週間もたってから

かなりのじゅうしょうだったみたい

『…エリちゃんにわるいことしちゃったなぁ…』

呟くと涙が出てきた

『…やだな…わたし。ちゃんとたちきれないなんて…エリちゃんに大丈夫なんて言えた立場じゃないなぁ…』

涙が止まらない

くねくねをだした時の恐怖を思い出してしまう

両親を狂い死なせた怪異

いまだ制御ができず自分にも蝕もうとするくねくねの狂気…身体がずっと震える

本当なら別の怪異で弔達を追い払えばよかった。でもあのときはなにをだせば殺気だった彼らを無事に返せるかわからなかった

手段が思い付かず…くねくねを呼んでしまった

ある話ではそれは外宇宙からくる神の一片…だから見たものを狂わすと言われてる怪異

だからわたしが創ったといってもわたしが制御ができないのかもしれない

『…次は…ちゃんとしないと…』

涙をぬぐい呟く

わたしが目指すヒーローは…ヴィランを殺したりするわけじゃない…【ヴィランも救うヒーロー】になるのがわたしの夢

誰にも話せない…だからわたしの闇はより深くなるのかもしれないけど

わたしはわたしの夢を諦められない

諦めたら…わたしはヴィランに戻ってしまいそうだから

ｵｰﾙ･ﾌｫｰ･ﾜﾝが望んだヴィランにわたしはなってしまいそうだから

だから…わたしは無様でもヒーローを目指す

人から恐れられるためにいる【怪異】と共に…

………

また夢の中…いや…これは

【ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ】の呪いの中

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝが私に植え付けた知識は…ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝが私のｳﾞｨﾗﾝ連合の要とするためにまいた種

私は目をあけみる

ｳﾞｨﾗﾝという存在の未来の『自分』を