怪異使いの少女肆 (ページ15)

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漆拾一ページ15

せんせーが私から作り上げた空間が消えた後私は大空を落下していた

私は力を使い体制を立て直しながら町を見下ろす

『…流石に……無理かな…』

私は街から聞こえる不安や恐怖を感じとる。完全に個性を使いこなせるゆえにできること

『しょうがないよね。これしかこれを納める方法がないから』

私は怪異を無数に呼び出し…町にはなった

「なにしてるんだっ君は！！」

『！！！』

私が声をした方を向くと

デク兄や爆兄、お茶子姉達が揺らぐ瞳で私を見上げていた

切島「お前…あの界井なのかっ！？」

ああ…そっかいまの私は子供じゃなくえいじ兄達ぐらいの姿を力で造り上げてる。わからなくて当たり前か

『そうだよ…ヒーローのタマゴ諸君』

出久「っ！？…なに…いって……」

梅雨「界井ちゃんなんのつもりっ」

皆が動揺しているのがわかる

でも…こうするしかない。………結局せんせーの思惑通り…か。悔しいなぁ

『私はヴィランだ…だから…全てを壊し尽くす』

私は顔を隠す為に能面を被る…見られたくないから仮面を被る

『ヒーローのタマゴ諸君…死ぬ気でかかってこい。でなければ…』

私の周りに仲がよく…私の理解者の怪異が集う

私の…決意を揺らがせないために

『命をもらう』

さあ始めよう皆…私が本当の一歩を踏み出すためにも…この事件を終わらすためにも

この物語の幕引きを