第１５８話 ジャージ ページ8
翌日の夜。
「ねぇ…、本当にこれで行くんですか？せめて制服とか…」
「家まで距離遠いし。面倒くさいからそれでいいよかわいいかわいい」
「うっざ」
轟さんのコンサート会場へ、まさかの私服で行くことになってしまいました。
マコトは一応スーツだから呑気なこと言っていられるんですよ…。
「あっ、そういえばマコトって変身する魔法使えるんでしたよね？それで服装を…」
「だからアレ魔法じゃなくて夢だって言ってるじゃないのさ！僕魔法使いじゃなくて特殊能力者！」
「似たようなもんじゃないですか」
「違うよ！
あとまひろはジャージで行くみたいだから気にしなくてもいいんじゃない？」
マコトが指す先にはこちらに走って来る城田君、と、彼に抱きかかえられられているクロさん。
「ごめんごめん！クロが行きたがらなくて…連れて来るのに手間取った！」
「どーせチケット２枚しかねーんだろ…オレ達が行く必要ねーよ…」
未だクロさんは不満そうです。
ちなみにマコト曰く、チケットはマコトとクロさんが動物の姿になれば人間は二人だけなので足りるそうです。
その場合ホール内に動物を持ち込んだことについて締め出されそうですが。
「別に兄さんが行きたくないなら来てくれなくてもいいよ」
「ほらマコトもこう言ってることだし…なぁ真昼…」
「なぁ真昼、じゃねぇよ！ロウレスと仲悪いのは分かったけどお前も心配じゃねぇの！？」
どうやらクロさんとハリネズミさんは仲が悪いようです。
「え、君達喧嘩してんの？“本物の”兄弟同士なのに？」
何故か本物の、にアクセントをおいてマコトが喋ります。
「…お前には関係ねーだろ」
「あぁ関係ないさ！だって僕は９番目だもの。椿と違って聞き分けがいいから下手に首を突っ込んだりしないよ」
マコトは怒りを抑えるように大声で喋り、時間に遅れるからそろそろ行こうかと先導しました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鏡見(プロフ) - 冬奈さん» 返信遅くなってしまい本当にすみません！ありがとうございます(*°▽°*)頑張ります！ (2015年10月11日 11時) (
レス) id: b1fa609f18 (このIDを非表示/違反報告)
冬奈 - 更新楽しみに待ってます！これからもがんばって下さい！ (2015年8月28日 21時) (レス) id: 280e6bc0c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡見 | 作成日時：2015年8月15日 17時
