173話 ページ30
「チャニョルの奴腹減ってないみたいですよ。Aヒョン、ギョンスじゃなくて僕の隣に座ってください」
皆を待たずに一人だけパンを食べているベッキョンに腕を引かれ、ベッキョンの隣へと腰掛ける。すると続くようにジョンインが僕の隣に座ってくれ、僕は照れた笑みを浮かべた。
「そうか。チャニョルには小分けにしたのを後で部屋に持って行こうか。」
「…、…今はそっとしておいた方がいいんじゃないでとぅか。」
ベッキョンとジョンインを見てムスッと仏頂面をしたセフンが僕の思いつきに、冷たく言葉を返す。そんなセフンにベッキョンが鼻を鳴らし、僕に向かって中学生らしい笑みを浮かべた。
「妬くなよヒョン、見苦しいぞ。…ほらAヒョン、あ〜〜んして、あ〜〜ん！」
「えっ、」
ぐい、僕の口にパンを突っ込んできたベッキョンに思わずパンを噛むと、もう片隣に座っているジョンインが。
にょきりと鍛えあげられた腕を出し、僕の齧り跡のついたパンをベッキョンから奪い取る。
は？と唐突な2人の行動にただただ固まる僕に、ジョンインは気にした様子もなく、無表情でパンを一気に食べてしまった
「や、やー？！ヒョン！何するんですか！！！」
「うん、美味い。…A、もっと別の味も取ってくれ。」
え、なんで食べたんだ…！？
無性に、恥ずかしい。
ジョンインの行動に変に緊張をして、苦笑いを浮かべパンを渡す僕に、ベッキョンがズルイズルイ！と喚き立てる。
「そういえばジュンミョンヒョン、今日は早く帰ってくるらしいですよ。」
「へぇ。珍しいな。」
ピンポーン。
インターホンが鳴り、サラダを皿に取り分けながら時計をちらりと丸い瞳で見たギョンスが、噂をすればジュンミョンヒョンですね。誰か鍵閉めた？と立ち上がるのに、慌てて僕もベッキョンとジョンインの間から立ち上がる。
「いいよギョンス、僕が行くから。ゆっくり食べてて。」
この状況の中、置いて行かれたら僕の精神が滅入ってしまう。
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ルカ(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！もう更新されることはないのでしょうか、？ (2020年7月10日 2時) (
レス) id: 2e0d30f8b8 (このIDを非表示/違反報告)
知世(プロフ) - すごくおもしろいです！続きが読めて嬉しいです！ (2018年1月11日 5時) (レス) id: 1c332bbfc6 (このIDを非表示/違反報告)
さわこ(プロフ) - 続きが気になります！！(..)更新頑張ってください！応援してます(ﾉ^∇^)ﾉ (2016年3月23日 22時) (レス) id: 9fb7565ee0 (このIDを非表示/違反報告)
citron.(プロフ) - はんはんさんの書く小説が1番好きです。更新頑張ってください！（ ; ; ） (2016年1月27日 13時) (レス) id: a29a69a082 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - すうちゃんがとても切ないです…なのにカイくんも。ああぁ(´；ω；｀)いつもいつもコメントしてしまってすいません笑 (2015年12月10日 20時) (レス) id: 1e32658c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はんはん | 作成日時：2015年9月25日 17時
